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800年前の考え方ではあまりに古すぎる

転落死連続、県警が把握遅れる…司法解剖せず
読売新聞2月16日

 神奈川県警捜査1課が、Sアミーユ川崎幸町で転落死が相次いでいることを把握したのは、3人目の死者が出た2014年12月31日以降だった。

 県警幹部によると、所轄の幸署から3人目の死者が出るまで報告がなかったこと、現場で遺体を調べた検視官が3件とも別人だったことなどが把握が遅れた原因という。

 県警は、約2か月前に丑沢さんが転落死した時点では事件か事故かの見極めがついていない「変死事案」として扱っており、遺体の表面を調べる検視は行ったものの、詳しく死因などを調べる司法解剖や薬物検査は行わなかった。今井容疑者は丑沢さんに対する殺害容疑を認める供述をしているが、今後の捜査では供述を裏付けるような客観的な証拠を積み上げていくことが不可欠となる。

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日本の検視は800年前の中国の検使のやり方を踏襲している。

初動の1日以内で、遺体の外表観察と周囲の状況、関係者の供述のみで犯罪性を決めてしまう。自供に頼ったやりかたゆえ、嘘をつかれてしまうと犯罪を見逃したり冤罪が発生する。

この事件でも、いつもやっている通り、初動のごく短い時間で犯罪性がないと判断し、司法解剖は不要と判断したと考えられる。ほかの国であれば、かなりの確率で解剖されたと考えられるし、そうしていればそれなりに長い期間、犯罪性の有無の判断について保留にできるだろう。しかし、日本の警察ではそれができないので、結果的には後になって犯罪見逃しとして騒がれることとなる。

800年前のやり方はあまりに古すぎる。検視官の増員をしても頭の中が古いままではどうしょうもない。1日以内で解剖もせずに犯罪性の有無を決めるという、非科学的なことはもうやめるべきだろう。

大阪での連続青酸カリ事件も同じ病理で犯罪が見逃された。10人中2人しか証拠が残っていないというのは、ほかの国ではありえないだろう。大変恥ずかしい話である。

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