北海道5区補欠選挙は現時点で立候補を表明しているのは以下の3人です。
和田義明氏 自民党公認 公明推薦
池田真紀氏 民主、維新推薦。社民、市民ネット支持
橋本美香氏 共産党公認
和田義明氏は、死去した町村信孝氏の娘婿である世継ぎ候補ですが、これに対抗するのが野党候補の池田真紀氏と橋本美香氏です。
本来、自民党に対抗するためには野党は候補の一本化が望ましいことは言うまでもありません。
このように池田真紀氏の公約は、共産党が言っていた「反安保優先」に適うものです。
「日本共産党自身が述べている。「野党共闘」に柔軟姿勢はない。」
この池田真紀さんの公約にみな集まろう!
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しかし、現時点でも事実上の一騎打ちです。小選挙区制のもとでは橋本美香氏は当選の見込みは皆無であり泡沫候補に過ぎません。ただ反安倍票、反安保票は1箇所に集めた方がいい、だからこそ、共産党はさっさと公認候補を下げるべきだったのです。共産党は口では反安保優先といいながら、協定だ、挙げ句の果てには当選後も無所属を貫けなどと無理難題を突きつけているのですから、これで何が「反安保優先」ですか。
無所属を貫けということは、どこの会派にも所属するなということの裏返しでもあり、共産党は全く無意味な要求を突きつけているのです。
今の会派制を前提とした国会で無所属1人で活動してどのような意味があるのか誰でもわかることです。山本太郎さんも1人ではなく生活の党と統一会派を会派を組んだからこその活躍です。
共産党が候補を自主的に下げないために、鈴木宗男、貴子親子に対して、池田真紀氏を推さない格好の口実を与えただけでなく、そして最後まで候補を下げず我を通すだけの姿勢が、分裂という結果だけを招いたのですから、共産党の責任は重大です。
2003年のときの札幌市長選挙のときと全く同じ誤りを犯そうとしているです。
本当に許し難いと言わざるを得ません。
「日本共産党の対応を残念に思う 北海道5区の補欠選挙 青山慶二委員長は自らの恥の過去を振り返るべき」
上田文雄前市長らが作る「市民の風・北海道」は、民主党、共産党双方に協定を提起しました。
「市民の風・北海道」が母体となり、この母体がそれぞれの政党と協定するというものです。
しかし、共産党の対応があまりに酷すぎます。
北海道新聞2016年2月14日付ではこのように報じられています。
「ただ共産党は、民主党が自衛隊の他国軍への後方支援を認める周辺事態法改正案などを国会に提出する方針であることから、池田氏が当選後、無所属を貫くことを条件とする姿勢は崩していない。」
これだったら民主党とは絶対に、というより最初から「共闘」なんて無理ではないですか。
共産党は、他のことは棚上げにしても、「反安保優先」だったのではないですか。
次から次への要求を出して来たこの態度は、まるで幼児レベルではないですか。
何年後の心配より、今、目の前に迫った補欠選挙で自民党を破ることを考えないのですか?
何年後かに「変質」するかもしれない池田真紀氏より、最初からゴリゴリの自民党候補が当選した方がいいというのですか?
民主党北海道は、このように述べています。
「民主党にとっては共産党との直接合意ではないと主張できるし、共産党にとっても池田氏が安保法制に反対し続ける担保にしうる内容」(前掲北海道新聞)
民主党は、この「市民の風・北海道」が提起する協定に乗る意向を示していますが、共産党があくまで拒否しています。
この一致点ですら乗れない、共産党は最初から乗るつもりがなかったということでもあります。
この件について上田氏のコメントもあります。
「両党の間で骨を折ってきた上田氏はこうくぎを刺す。「(結果が出るまで)2、3日。それが我慢の限界だ」」(前掲北海道新聞)
世論調査でも野党に一本化を求める声が大きいにはその通りですが、有権者(野党支持層)が求めているのは、一本化であって「共闘」ではありません。共産党の主張は明らかに有権者不在なのです。
「民主票+共産票=「野党共闘」=当選? 日本共産党の強気の姿勢のツケ」
記事
- 2016年02月14日 15:53
北海道5区補欠選挙 最初から分裂させるつもりだった日本共産党に見切りをつけよ 有権者不在の党利党略
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