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党派を超えた切磋琢磨の場がないことが、国会議員のレベルの低下を招いているのかも

サル山の大将とか、裸の王様などと揶揄する気持ちはまったくないが、天上天下唯我独尊の世界にどっぷりと浸りきっている人たちを見ると、気の毒だなあ、と思わないでもない。
自分の未熟さをフルオープンにしていても、それが恥ずかしいことだという自覚がそもそもないから、よほど世間の非難を浴びないと自分のみっともなさに気が付かない。

件の若い議員などはその典型だろう。

まあ、芸能人のプライバシーをあんな風に暴露してしまうことにはどうしても眉を顰めざるを得ないが、公職にある人間や公職の候補者たらんとしている人たちの愚行や愚かさを相当赤裸々にぶちまけている週刊誌の報道は、それなりに警世の役割を担っていると評価してもいい。
私のような民間人がターゲットにされたのでは叶わないが、公人はやはり公人らしく、人から後ろ指を指されることのないような生き方をしなければならない、ということである。

当たり前じゃないか、と仰る方もおられるだろうが、しかし、その当たり前のことを心得ていない人、当たり前の考え方がまったく通用しない人が永田町にはいる。
誰も教える人がいないから、平気で裸の王様なり、サル山の大将を演じている。

件の国会議員は、あらゆる意味で子どもとは言わないが、未熟だった、ということだ。

私は、これはご本人にとっても実に気の毒なことだと思っている。
本当のことを教えてくれる人がいれば、少しは心構えも違っていただろうに、と思わないでもない。

件の議員に手を差し伸べる気はさらさらないが、若い方々が同じような轍を踏まないで済むような仕掛けは、作れるものなら作ってあげたいと思っている。

若い議員の切磋琢磨の場を作ることである。
それぞれの政党や支持団体でやればいいじゃないか、と仰る方もおられるだろうが、私はむしろ超党派での切磋琢磨の場があった方がいいだろうと思っている。

生温い場で促成栽培されたような人たちを、どうやって本物の政治家に育てていくか。

厳しい寒風に晒す程度のことはどうしてもする必要がある。
時には、刃を切り結ぶようなバトルの場に放り込むくらいの非情さも必要になる。

若い国会議員のレベルの低下を嘆く声が大きくなっているのは、自然のことである。
何しろ、今はどこにも切磋琢磨の場が見当たらないのだから。
多分、与党も野党も似たり寄ったりだろう。

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