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5月21日は最後の審判の日

 米国人の約4割は、キリストの再臨を信じていると言われている。カリフォルニア州のキリスト教ラジオ局は、聖書から計算しこの5月21日を「最後の審判の日」と主張、昨年から全米ツワーで人々に知らせてきた。21日、真の信者はキリストとともに天へ昇り、そうでない者は地上に取り残され、5か月後の地球破滅まで地獄の苦しみを味わうという。

 昨年の米ピュー・リサーチ・センターの世論調査によると、米国人の約4割が40年以内にキリストは再臨すると信じているという。白人の保守福音派の間では、その数は58%にまでのぼる。

 ネット紙「サロン」などによると、審判の日を5月21日と予言しているのは、カルフォルニア州で福音派ラジオ局「ファミリー・ラジオ」を運営する89歳のハロルド・キャンピング氏。同氏は聖書を50年間以上研究・分析し、5月21日をわりだした。

 聖書内の予言を解釈すると、審判の日はノアの洪水から7000年後に起こる。同氏の計算では、ノアの洪水は紀元前4990年5月21日。よって、今年がその年にあたるという。

 キャンピング氏が予言するのは、これが初めてではない。以前1994年9月6日が審判の日と予言したが、外れている。

 もし今回キャンピング氏の予言が当たれば、5月21日何が起こるのか。米東部標準時間で午後6時から、世界の各地で今まで見られなかったほどの大地震が起こる。キリストは再臨し、聖徒の霊は墓場から蘇える。世界で約3%の真のキリスト教徒のみが、キリストとともに天に昇るというラプチャー(携挙)が起こる。取り残された者は、10月21日の地球滅亡まで地上で苦しむ。

 キャンピング氏や信者たちは、全米ツワーで1200の広告板「聖書が保証する」を立ててきた。妻子をおいてツワーに参加した人や、退職金をはたいて広告用ポスターを作った人もいる。

 ニューヨーク・デイリー・ニュースによると、ロバート・フィッツパトリックさんもその一人である。フィッツパトリックさんは、退職金から14万ドル(約1140万円)をはたき、「大地震!審判の日:5月21日」というポスターを作り、ニューヨーク市内の地下鉄やバス停に掲示している。

 「終末の時が来ることを知っている者は、他の者に警告する義務がある」とフィッツパトリックさんは話す。彼の終末論への執着は、06年に退職してから始まり、キャンピング氏の予言を聴いてより深まったという。

 米国は今まで、このようなラプチャー説を幾度も見てきた。多くのキリスト教徒は、その度に真剣にその日を数え待っているようだ。また、真剣に信じていないにしても、その関心度は、ラプチャー小説「Left Behind(とり残されて)」がベスト・セラーとなったことにみられる。ジェリー・ジェンキンズ氏、テイム・ラハヤ氏共著の全16巻の小説では、ラプチャーが起こり天に昇った人々は、地上に残された者の苦しみを天から眺めるという話が描かれている。

 かつてバイブル・ベルト(聖書地帯)のカフェで、ある中年女性と話す機会がありラプチャーの話しがでた。その時彼女が「ここにいる客全部に聞いてごらん。多分全員がラプチャーを信じて待っているよ」と言ったのを思い出す。

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