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丸川環境大臣、発言を撤回

丸川珠代環境大臣は、昨夜12日夜、記者会見をして、東京電力福島第一原発事故への対応で、国が追加被ばく線量の長期目標として示している年間1ミリシーベルトについて、「何の科学的根拠もないのに、当時の環境大臣が決めた」などと、講演で発言したことを認め、「福島の皆様には誠に申し訳ない」と陳謝しました。

問題の発言は、7日に長野県松本市での講演で出たもので、信濃毎日新聞が報道しましたが、丸川大臣は、そういう言い回しはしなかったと記憶している、と否定し、衆院予算委員会でも、記憶はない、としていました。

1ミリシーベルトは、国が除染などによって達成する目標として定めたものです。

科学的根拠は、しっかりあるもので、国際放射線防護委員会(ICRP)が、原発から復旧する際の参考値としている被ばく線量「年1~20ミリ」の中で、一番低い値です。

国際放射線防護委員会は、放射線防護の専門家の立場から、放射線防護に関する勧告を行う、民間の国際学術組織です。

10日の衆院予算委員会では、当時環境大臣を務めていた細野豪志議員が「信じがたい発言だ。

明確に撤回すべるべきだ」と追及していました。

私も、その当時、厚生労働大臣として関わっていましたので、除染事業を担当する丸川環境大臣が、責任者であるのに、当時のことや根拠などを勉強もせずに批判したことに、憤りを感じています。

政権交代前の別の党の政権がしたことを、何でも批判すればよいというものでは、決してありません。

昨日になって、閣議後会見で、一転して「言ったと思う」と説明し、夜には、発言内容の詳細メモを入手し、出席者にも確認した、として記者会見をしました。

言ったかどうか覚えていないなどという適当な気持ちで、担当大臣が口にすべきことでは、ありません。

東日本大震災から、まもなく5年になりますが、特に、原発事故があった福島のみなさんは、まだ10万人を超える方たちが、不自由な避難生活をされています。

このような大臣が、任務を全うできるのか、はなはだ疑問です。

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