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時代の分岐点としての「恥かいてきなさい」

「恥かいてきなさい」

浮気をされて、妻が傷つくのは「自分も悪かった?」「浮気相手より魅力がない?」「そんなに軽い存在なの?」そして「こんな人を選んでしまったなんて」との責め苦を追うところにある。

そして何より「恥をかかされた」と思うことだ。

たとえ誰が知らなくても、少なくとも浮気相手は、夫が自分を軽んじたことを知っている。もしくは、彼女は自分に対して、一時でも優越感を味わったかと思うと、本当に悔しい。情けない。
…耐えられない。

そして「浮気をされた妻」と誰かに知られるのではないかと思っただけで、辛すぎる。裸で外を歩かせられるような感覚。「恥ずかしい」のだ。

そんな「恥をかかせた」夫が許せない。

だからこそ、傷つきは奥へ奥へと浸透し、全治することはないのである。

それがないというのは、不幸中の幸い、なのかな。
大変そうだな、と思っていたので、良かったなと率直に思う。
やり直しができる、稀有な例かもしれない。

そして、実はこの発言には重要な役割があるかも、などと思っている。

今まで、我が国では浮気や不倫で「恥をかく」のは夫でなく、妻側だとされてきたと思う。

そういう意味では、時代の分岐点のひとつの象徴であることは間違いないであろう。

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