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証明しにくいプロレスブーム 盛った数字はいつか復讐する

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プロレスが大好きだということ、実はプロレスについて社会学的に研究していることなどをさり気なく発信していたら、おかげ様でメディアからプロレスに関するコメントを求められる機会が増えた。

この記事なんか、そうだね。
小鹿・カブキ・藤原…高齢レスラー、闘い続ける理由:朝日新聞デジタル

少年時代に憧れていた松原隆一郎先生、村松友視先生のような「プロレス、格闘技に詳しい文化人枠」に近づいているんじゃないか、俺!と喜んでみたりする。

関連して「プロレスブームについて一言」なんてコメントを求められる機会が増えた。ありがたい。ただ、この件って証明しにくいのだよね。

特に「動員数」などで証明しようとするとハマる。長期にわたって、網羅的に動員を調べたデータってなかなかない。2000年代のデータはぴあ総合研究所が調べていたけど、いったん止まっている(少なくとも公表されていない)。最近では矢野経済研究所がデータを発表しているが、これも長年にわたって継続して調査したものではない。

そもそも、この動員数という指標が怪しい。そう、プロレスには「主催者発表」という慣行があるのだ。そもそも、それ、消防法違反だろっていう人数が、平気でサバ読みで発表されていた。いや、明らかに動員数が多い興行というのも存在する。だけど、ガラガラでも大人数で発表するという時期もあったわけで。前出のぴあ総合研究所のデータも、プロレス専門誌のデータや、同社の販売データなどをもとにして出している(もっとも、券の売れ行きなどにより補正をかけてはいる)。これらのデータを洗ってみると、格闘技の影響を受けたと言われる00年代も激減しているかというとそうではない。ただ、これも主催者発表という慣行により減っていないように見えるのではないか、と(このあたりは、また別の論考で具体的なデータとともに説明する 格闘技ブームがプロレスの動員を奪ったのかについての嘘・本当など)。

これは団体や時期にもよるが、招待券がばらまかれていた時期があり。まあ、これも動員は動員なのだけどね。

この5年くらいで「主催者発表」ではあるものの、ざっくり数ではなく、実数で発表する団体が増えてきた。

ここで何が起こるか?

プロレスが盛り上がっていることを証明しようと、動員数を問い合わせても、明らかに実券が売れているのに、昔より人数が減っているように見えてしまう。

だから同団体の、同時期の、同会場の様子を写真で比較する、(開示されているのなら)売上で比較するなどの手段を使わないと、プロレスブームは証明しづらい。要するに動員数って指標が途中で変わってしまっているという話。

これって、実は大事な教訓で。データは真面目にとらないと、あとでそれに復讐されるって話。他にもそういうデータ、ないだろうか。

まあ、プロレスブームと言いつつ、新日本プロレスブーム、DDTブームなんだけどね。そして「ブーム」といいつつ、これらの団体は安定してお客さんが増えるための努力を長年にわたって続けてきたのだけどね。

画像を見る サラリーマンの新しい掟 下積みは、あなたを裏切らない!
[単行本(ソフトカバー)]

常見 陽平
マガジンハウス
2015-03-26


そうそう、昨年はプロレス関係者との対談をたくさんした年だった。この本には棚橋弘至選手との対談が・・・。

画像を見る 僕たちはガンダムのジムである
(日経ビジネス人文庫) [文庫]

常見 陽平
日本経済新聞出版社
2015-12-02


この本には、馳浩文部科学大臣との対談が。

あと、三富政行選手のルポルタージュ、読んでね。

さあ、今日も楽しくいきますかね。

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