アクセス数は2万を少し超えた程度ですから、大人気の動画ではありません。ことが起きたのは米国の大手銀行ウェルズ・ファーゴの支店、そしてこれが動画の要点です。
私は銀行の窓口で働く行員です、という人から、このような情報が入った。この人の話によると、銀行の休日に、行員たちは差し迫る緊急事態に備えての訓練を受けた。この非常事態では、店内へ入ることができる客の数は3人までに限られ、店内には武装した警備員が置かれる。更に、安全を考慮して銀行の金庫に保管されている現金は極めて少量に限られている。この情報を提供してくれた人はウェルズ・ファーゴで3年間働いているが、このような訓練は初めてだと言う。とうぜん疑問になることは、なぜウェルズ・ファーゴは、こんな訓練を行ったのでしょうか?言い換えると、銀行側は、店に一度に入ることができる客数をたったの3人に制限しなければならないような取り付け騒ぎが近いうちに起きることを予想しているのでしょうか?
この動画を見たデイブ・ホッジス氏(The Common Sense Show)は、「米国は今年、2008年を上回る金融危機に襲われる」、と結論しています。理由は主要銀行(投資銀行)が抱える膨大なデリバティブです。
・JPモルガン・チェース:
総資産額 2兆6000億ドル
抱えるデリバティブ 63兆ドル
・シティバンク:
総資産額 1兆8000億ドル
抱えるデリバティブ 59兆ドル
・ゴールドマン・サックス:
総資産額 8563億ドル
抱えるデリバティブ 57兆ドル
・バンク・オブ・アメリカ:
総資産額 2兆1000億ドル
抱えるデリバティブ 54兆ドル
・モルガン・スタンレー:
総資産額 8013億ドル
抱えるデリバティブ 38兆ドル
・ウェルズ・ファーゴ:デリバティブと聞いて思い出すは、いよいよ危ないと心配されているドイツ銀行です。
総資産額 1兆7000億ドル
抱えるデリバティブ 5兆ドル
上のチャートはゼロヘッジに掲載されていたものです。一番左がドイツのGDP、真ん中はユーロ圏のGDP、そして一番右の目立つ赤い棒はドイツ銀行が抱えるデリバティブを示しています。
心配されているように、もしドイツ銀行が破綻し、米国の大手銀行も倒れるような事態となれば金融危機では済みません。正に、世界には恐慌がやって来ます。上の動画は、単に憶測が憶測を呼ぶ内容ですが、やはりこのタイミングでの非常事態に備えた訓練は気になります。
(情報源:WELLS FARGO PREPARING FOR COLLAPSE / CRISIS - Insider Says Bank Is Preparing For Emergency Scenario
Insider Reveals Wells Fargo Is Preparing for Complete Economic Collapse
Is It Time To Panic About Deutsche Bank?)