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【米軍予算とロボット戦士】

日本時間の昨夜(2/9)、米オバマ大統領が議会に2017年度(ことし10月から)の予算教書(budget proposal)を提出しました。総額4兆1500億ドルです。

それを前に英FTがアメリカ軍の予算について特集。焦点は、ロボット戦士などテクノロジーです。カーター国防長官は、オタク的にテクノロジー通だそうです!

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(写真はすべてFTより)

ざっくりこんな感じです(全文の翻訳ではありません)。

将来、歴史家が21世紀前半のイノベーションについて書くにあたって、アメリカ海軍のX-47B、別名Salty Dogというドローンに注目するだろう。2年前、無人機のドローンがまったくの自動で航空母艦に着陸した段階でニュースだった。去年はドローンが空中給油を受けた段階でニュースとなった。

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米国防総省にとってX-47Bのようなイノベーションこそが中国やロシアよりも技術的に優位性を保つ目玉だ。カーター国防長官は先週行った演説の中で「われわれは高性能の敵(high-end enemy)に備えなければならない」と述べた。自称"技術オタク"のカーター長官は、正念場 (moment of truth)を迎えている。長官に就任して1年、技術革新を国防総省の未来を中心に据えることを約束してきた。今週発表される、 2017年度予算の中で技術開発にどれだけ割り当てられるのかが明らかになる。問われるのは、省庁の既得権益や無気力、さらに日々の業務に追われて終わってしまうのかどうか。

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カーター長官は、先週の演説で、国防総省の研究費を上積みし、自らの計画がモメンタムを増していることを強調した。2017年度予算では全体の5827億ドルのうち714億ドルが研究費にあてられることが既に明らかになっている。

いまアメリカ軍の日々の業務はISとの戦いに追われている。1つの橋、1本の道路、1軒の家をつぶしていく作業だ。しかし、中東の戦争に突入して15年がたち、カーター長官の言葉を借りると"大国どうしの競争(great power competition)"の新時代が到来している。

中世史と理論物理学のダブル専攻だったカーター長官は、中国やロシアとの間で将来ハイテク対立が起きることの心づもりをするよう呼び掛けている。さらに「イラクやアフガニスタンとはまったく異なる戦争を戦うことになる」と述べた。この新しいアプローチを国防総省は、 "third offset strategy"と呼んでいる。

最初のオフセットは1950年代にソ連軍に対するオフセットのための核開発。次は1970年代にステレス戦闘機や精密誘導ミサイル、GPSなど米軍の優位を維持するためのテクノロジーへの投資。米軍のスピンオフからインターネットが生まれた。

ところが、この10年の間に中国やロシアはアメリカの優位を脅かすようになってきた。米国防総省のRobert Work副長官は、「米軍のテクノロジーの優位性が落ちているのは間違いない」と言う。中国の公表されている軍事費は、アメリカの4分の1の1442億ドルだが、2桁の増加を続けていて、多くの専門家がテクノロジーの観点から中国軍がアメリカ軍を脅かすと見ている。

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国防総省は長期的にはroboticsに答えを求めている。敵を驚かすことができる無人や自動の航空機や潜水艦、さらにロボット戦士(robot soldiers)など。Work副長官はかつて「ロボット時代の戦争に備える (Preparing for War in Robotics)」というペーパーを用意したこともある。

国防総省が目指す新たなテクノロジー革命のビジョンは多くの課題に直面している。これまでの開発は、国防総省の研究機関DARPAをはじめ、自前(in-house)で行われてきた。ところが、今の最新技術はドローンにしても、センサーにしても、カメラにしても民間企業が開発したものが多い。国防総省に求められているのは民生用のテクノロジーを軍事用に転用すること。

国防総省のアプローチを変えなければならないとカーター長官はよく理解しており、シリコンバレーに国防総省の事務所をオープンした。ボストンでもオープンの予定で、 IT企業とのコラボを目指す。

海軍もN99という新たなオフィスを作り、ドローン船を開発中だ。ただ、民間の技術を採用したアプローチはロシアや中国も簡単に取り入れることができることを意味する。彼らもドローンやロボットに大きく投資している。

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また、新たな技術にはカネがかかる。給与や年金、社会保障費のレガシーコストの負担が重くのしかかる国防総省は予算の精査をしないといけない。

"Third offset strategy"が成功するには、イノベーションやイマジネーション、シリコンバレーとのコラボレーションだけではなく、国防総省の政治的なリーダーシップが欠かせないのだ。

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