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1月失業率は4.9%に低下し,NFPは予想より悪くて市場は大した反応を示さず

U.S. Unemployment Drops to an Almost Eight-Year Low

1月非農業部門雇用者数: 151K (予想:190K,前回:292K,前回改定:262K)
1月失業率: 4.9% (予想:5.0%,前回:5.0%)

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1月の失業率は前月から0.1%低下して4.9%になりました。4%台というのはリーマンショック前の景気の良い頃に戻ったといえるのですが,NFP増加幅は予想の190Kを大きく下回った151Kという数字となりました。今回は,12月のNFP増加幅の下方修正(292K→262K)を考慮すると121Kと計算されるので全く良い数字ではありませんが,為替市場は序盤は失業率がとうとう4%台まで下がったという事実だけに反応して短時間だけドル高に振れました。労働参加率が12月から0.1%上がって62.7%になったことに加えて,週あたりの平均賃金が871.82ドルから878.49ドルに上昇したのもポジティブな要因でしょう。

製造業: 2万9000人 (前回:1万3000人) ※このところの低迷が一段落
建設業: 1万8000人 (前回:4万8000人) ※年明けからの厳冬が影響
リテール部門: 5万7700人 (前回:▲800人) ※12月がマイナスで今回は爆増
輸送・物流業: ▲2万300人 (前回:1万7000人) ※ここも厳冬で大幅低下
情報業: 1000人 (前回:8000人) ※プラスなだけマシでしょう
金融業: 1万8000人 (前回:1万0000人) ※金融リストラはもう少し後
プロフェッショナルサービス部門: 9000人 (前回:6万0000人) ※珍しく増加幅が少ない
教育・医療部門: 6000人 (前回:5万4000人) ※珍しく増加幅が少ない
民間部門: 15万8000人 (前回:25万1000人) ※定番の稼ぎ頭が激減した結果
政府部門: ▲7000人 (前回:1万1000人) ※政府部門は増える時期でない

今月も,製造業が久しぶりに力強く増加しましたが,厳冬で建設業が半減し輸送・物流業もマイナスに転じました。リテール部門の前月の急落は改善し今月は爆増となりましたが実は前月と今月を均せば大したことはないです。情報業はプラスなだけましといえます。そして通常月と大きく異なる点は,プロフェッショナルサービス部門と教育・医療部門の爆増がストップしたという点です。とはいえNFPと失業率のまちまちの数字のためにドル円もユーロドルもしっかり序盤のドル高を修正して週末を迎えました。

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