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100年企業のつくり方 -- 事業不調のときに大変革を行ってはいけない。

長い人生にいろいろなことが起こるように、企業も事業を続けていればさまざまな局面にぶつかります。好景気やヒット商品がたて続けに出て左団扇な時代もあれば、一転してどんなに努力をしても売り上げが下がるばかりで手の打ちようがないといった時代も必ず来ます。

そんな冬の時代に長寿企業の経営者はどうするでしょうか?

私だったら、ただただじっと耐えます。冬眠中の熊のように穴に閉じこもり、春に向けて商品開発や内部組織改変など、地味な方策を静かにかつ着々と行い、大きく事業内容を変革するような起死回生の一手は絶対に打ちません。それは、もしも失敗したらゼロ、すなわち倒産につながるからです。

大きな事業変革はすべてがうまくいっているとき、万が一失敗してもすぐに引き帰せるときに行うべきであって、そうでないときに断交しても焼け石に水がいいところ、ほとんどの場合は失敗につながります。人間は切羽詰まると捨て鉢になって冷静に確率を判断することができず、「こうありたい」という願望が「こうなるはずだ」という読みに直結してしまうことが多いのです。逆に従来の事業がうまくいっているときには「金持ち喧嘩せず」で無理な背伸びはせずとも、自然にこれから伸びていく新事業が見極められますし、十分な人や資金も充てられます。逆に、ぎりぎりの瀬戸際に追い詰められて目が血走っている状態のような経営者は、新事業を行ったとしても、お互いに信頼でき、長く商売が続けられる取引先をみつけるのは難しいでしょう。

私の会社も100年の歴史の中では「あの会社はもう終わりだ」という噂をたてられたことが何度もありました。

そんな時、何を言われても馬耳東風でしっかりと足元を固め、じっと時を待って飛躍のための準備を怠らなかったことが、現在まで生き残ることができた最大の理由だと思っています。

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