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仏・伊・スペインなど、EU財政目標の達成困難な見通し=欧州委

[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州委員会が4日公表した最新の経済予測では、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガルが、欧州連合(EU)が定めた財政赤字の削減目標を達成できていないか、今後に政策変更しなければ達成できない見通しであることが示された。

EUの執行機関である欧州委は年に3回、EU加盟28カ国の経済見通しを発表し、国内総生産(GDP)伸び率やインフレ率、財政赤字や債務の推移を予測する。

EUの財政規律は加盟国に対し、財政赤字の対GDP比を3%以内に抑制するよう義務付けている。加盟国が達成できない場合、財務相らが財政赤字削減の目標と期限を設定し、加盟国はそれに従うことになる。

ユーロ圏第2の経済規模を誇るフランスは、2017年までに財政赤字を対GDP比2.8%に削減するようEUに求められている。しかし、欧州委の最新の予測では、対策が講じられない場合に17年の比率は3.2%になる見通し。

同国はまた、2015年の構造的財政赤字を対GDP比0.5%ポイント削減することを求められていたが、欧州委は実際には0.2%ポイントしか削減されなかったとの見通しを示した。

また、2016年の構造的財政赤字の対GDP削減比率は目標の半分の0.4%ポイントになると予測した。

フランスに次ぐ経済規模を持つイタリアは、財政赤字の対GDP比率が3%を下回っている。ただ、欧州委は、構造的財政赤字の比率は2015年の1.0%から16年は1.7%に上昇し、17年には低下するものの1.4%にとどまると予想。いずれの年もEUが義務付ける年間0.5%ポイントの削減が達成できない見通しだ。

スペインでは昨年の総選挙後、いまだに政権が発足していない。2015年には財政赤字を対GDP比で4.2%に削減することが求められていたが、欧州委の見通しでは同比率は4.8%で、目標が達成できなかったもよう。

2016年には同比率の2.8%への削減が求められているが、欧州委は政策が変更されない限り、3.6%になると予想した。

欧州委によると、スペインの構造的財政赤字は2014年以降、抑制されるどころか拡大している。

ポルトガルでは、財政赤字が2015年に対GDP比2.5%に削減される予定だったが、実際には同比率は4.2%だった。欧州委によると、政策変更がない場合、この比率は16年も3%を超えたままとなる見通し。

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