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- 2016年02月05日 09:00
自衛隊が使うべきは「大佐」か「1佐」か?!
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時は幕末~明治の時代。
海の向こうから「軍隊」という概念がやってきて、当時の日本を取り巻く安全保障状況から「じゃあそれを日本にも取り入れよう」となり、「軍の階級」も同じく取り入れられました。
海の向こうからやってきた階級呼称……ColonelだとかLieutenant ColonelだとかMajorだとか、いやでもこれは陸軍の話で海軍だとCaptain、Commander、Lieutenant Commanderになるの?え、でも陸軍のColonelと海軍のCaptainが同等なのに陸軍にはMajorの下にCaptainがあるの?……などなどのややこしい階級呼称を日本語にどう訳そうかと、とても苦労しました。
……いや、「とても苦労しました」は完全に私の想像ですが。
実際どうだったのかは知りませんが。
私が外国軍の階級呼称を見るたびに「だーもうややこしい!!」って毎回憤慨してるからそう感じるだけかもしれませんが。
もし機会がありましたら、外国軍の階級呼称も調べてみてください。
もーマジでややこしい!!
このややこしいのを「将、佐、尉、曹、兵」におおまかに分け、そしてそれを「大、中、少」に細分化して……と分かりやすく日本語に取り入れた当時のご担当者さま方、素晴らしいお仕事ぶりだと思います。
(もちろん、時代や陸海での違いなどなど、紆余曲折ありましたが)
まあなんだかんだあり、旧軍は「将、佐、尉、曹、兵」、そして「大、中、少」で区分した階級呼称を作りました。
当時選ばれたのは「大、中、少」で、「一、二、三」ではありませんでした。
「上、中、下」の案はなかったのかなー。
武士には「上士、中士、下士」って制度があったし(細かいとこは藩で違いますが)、そんな案も出てたりしたのかなー。
「松、竹、梅」はさすがにないだろうな。
「い、ろ、は」も……さすがにないかな。
まあとにかく、「軍隊」を取り入れた当時の日本は、その階級を「将、佐、尉、曹、兵」、「大、中、少」に区分し、階級呼称を作りました。
(「一等兵」「二等兵」など、「大、中、少」ではないのも一部ありますが。あと「准」とか「長」とか「伍」とか細かいこと言い始めたらややこしくなるのでざっくり行きます)
そして時は流れ、第二次大戦での敗戦。
1954年に自衛隊が創設され、階級呼称が改められました。
旧軍時代の
「将、佐、尉、曹、兵」+「大、中、少」
から
「将、佐、尉、曹、士」+「1、2、3」
に。
「兵」が「士」に、「大、中、少」が「1、2、3」になりました。
「佐、尉」クラスでは
「大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉」
から
「1佐、2佐、3佐、1尉、2尉、3尉」
な感じで。
「大、中、少」ではなく「1、2、3」を使い始めたのは、細かくいうと「自衛隊」からではなく、その前々身の「警察予備隊」「海上警備隊」からです。
当時、どのような事情があり「大、中、少」ではなく「1、2、3」を使うことになったのか、詳細な真実は分かりません。
が、一般的には「自衛隊は軍ではない」というのが理由に挙げられています。
……でもさ、「軍か軍じゃないか」に「大、中、少」か「1、2、3」かって全然関係なくね??
「将、佐、尉、曹、兵」の「兵」はまだ分かるよ、だって「兵」だからね。
「兵」を「士」にしたのはまあ理屈としては分かるよ、「軍じゃない」んだったら。
でも、「大、中、少」も「1、2、3」も、ただただ位を表すだけの言葉で「軍か軍じゃないか」に関係なくね?
「大、中、少」が「軍の象徴だ」ってんなら、大納言、中納言、少納言はどうなるんだよ!
つーか大納言、中納言、少納言ってもうあずきのイメージしかねーぞホワーイジャパニーズ(以下略
……とまあ、私がこんな長々書かなくてもなお話なんですけど。
ちなみに、警察予備隊、海上警備隊よりもちょっと早く創設された海上保安庁の階級も「大、中、少」ではなく「1、2、3」を使っています。
警察官の階級は明治時代から「1、2、3」を使っているので(一部「大、中、少」もありましたが。そんで今は「大、中、少」も「1、2、3」も使ってませんが)、そこんとこを思うと、当時の時代的に「大、中、少はなんとなく軍っぽいから警察でなじみのある1、2、3にしとこうぜ」ってなったのかなぁ……分からないですけど。
いや、だったらなんで「将、佐、尉、曹」はオッケーだったんだろう……ってね、ギモンは残りますが。
「大、中、少」も「将、佐、尉、曹」も「位を表す言葉」としては同じような歴史ですし。
……ということで、自衛隊の階級呼称に使うべきは「大、中、少」なのか「1、2、3」なのか。
結論。
どっちでもいい!!
好きにしろ!!
……と、まあ結論になってないワケなんですが。
まあでもとりあえず、「大、中、少」か「1、2、3」のどっちかを選ぶとしましょう。
選ぶにはいくつかの方法があります。
1.日本のミリタリー史の年数で選ぶ
旧軍は1871年(海軍は1872年)~1945年
自衛隊は1954年~現在(2016年として)
→旧軍は74年、自衛隊は62年。
よって、年数の多い旧軍式の「大、中、少」の勝ち!
いや、まてよ……「日本のミリタリー史」というと防人とか戦国時代とか武士とかも考えた方がいいのか?……各時代の階級呼称をまとめてさらにその年数を計算するのが面倒なのでその辺は無視します。
んーでも現状、「旧軍は74年、自衛隊は62年」だったら13年後に逆転するなあ。
2.選挙権を持ってる人で「どっちがいいか」多数決
こうなると、「なじみの問題」になってきちゃうんでしょうか。
私が「大、中、少より1、2、3のほうがなじんでるな~」みたいな感じで。
ガンダム世代とエヴァンゲリオン世代に分かれたり。
でも、18歳以上に限ると「大、中、少になじみがある」って人の方が多いかなぁ。
いくら「1、2、3になじみがある」世代が増えてきてるといっても。
少子高齢の人口比率を考えると特に。
……つっても国民投票でこんなことやんないよなあ。
「どっちでもいい」がほとんどだろうなあ。
投票率めっちゃ低そう……。
いや、でも「今一度、みんなで自衛隊のことを考えてみよう」といういいきっかけには……うーん、どうだろう。
3.「大、中、少」と「1、2、3」の言葉の歴史から選ぶ
「大、中、少」と「1、2、3」では、どちらの方が日本語として先にできたのか。
……うーん、どっちなんだろう。
土器作るにしてもお米作るにしても「数」って概念は必要だから、「1、2、3」が先なのかなぁ。
いや、ここは「1、2、3」よりも「1等、2等、3等」という言葉で計るべきだよな。
にしても「位を表す言葉の歴史として」となると、律令制時代からの「大、中、少」は伝統的にも重みがあるなあ。
これだと「大、中、少」かな?
4.もう面倒だから現状維持にしとこうぜ~
→問答無用で「1、2、3」
……とまあ、今回もぐちゃぐちゃたらたら書きましたが、「自衛隊の階級呼称を変えるべきか否か」の結論は「どっちでもいい」です。
岡田真理という一個人的な感情というか好みとしては、「1、2、3」かな~というのはありますが、まあそれは人それぞれですしね。
ということで、「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」という本題に入る前に今回も終わります。
続きはまた次回。
引き続き、みなさまのご意見をお聞かせ頂けるととてもとても嬉しいです。
(前回もたくさんの方にご意見を頂きましてありがとうございます。本当に多様なご意見があって、とても楽しく、勉強になります。おひとつおひとつにお返事をしたいところなのですが、ただでさえの長文がもっと長々してしまいますのでこちらもまたの機会に……すみません)
海の向こうから「軍隊」という概念がやってきて、当時の日本を取り巻く安全保障状況から「じゃあそれを日本にも取り入れよう」となり、「軍の階級」も同じく取り入れられました。
海の向こうからやってきた階級呼称……ColonelだとかLieutenant ColonelだとかMajorだとか、いやでもこれは陸軍の話で海軍だとCaptain、Commander、Lieutenant Commanderになるの?え、でも陸軍のColonelと海軍のCaptainが同等なのに陸軍にはMajorの下にCaptainがあるの?……などなどのややこしい階級呼称を日本語にどう訳そうかと、とても苦労しました。
……いや、「とても苦労しました」は完全に私の想像ですが。
実際どうだったのかは知りませんが。
私が外国軍の階級呼称を見るたびに「だーもうややこしい!!」って毎回憤慨してるからそう感じるだけかもしれませんが。
もし機会がありましたら、外国軍の階級呼称も調べてみてください。
もーマジでややこしい!!
このややこしいのを「将、佐、尉、曹、兵」におおまかに分け、そしてそれを「大、中、少」に細分化して……と分かりやすく日本語に取り入れた当時のご担当者さま方、素晴らしいお仕事ぶりだと思います。
(もちろん、時代や陸海での違いなどなど、紆余曲折ありましたが)
まあなんだかんだあり、旧軍は「将、佐、尉、曹、兵」、そして「大、中、少」で区分した階級呼称を作りました。
当時選ばれたのは「大、中、少」で、「一、二、三」ではありませんでした。
「上、中、下」の案はなかったのかなー。
武士には「上士、中士、下士」って制度があったし(細かいとこは藩で違いますが)、そんな案も出てたりしたのかなー。
「松、竹、梅」はさすがにないだろうな。
「い、ろ、は」も……さすがにないかな。
まあとにかく、「軍隊」を取り入れた当時の日本は、その階級を「将、佐、尉、曹、兵」、「大、中、少」に区分し、階級呼称を作りました。
(「一等兵」「二等兵」など、「大、中、少」ではないのも一部ありますが。あと「准」とか「長」とか「伍」とか細かいこと言い始めたらややこしくなるのでざっくり行きます)
そして時は流れ、第二次大戦での敗戦。
1954年に自衛隊が創設され、階級呼称が改められました。
旧軍時代の
「将、佐、尉、曹、兵」+「大、中、少」
から
「将、佐、尉、曹、士」+「1、2、3」
に。
「兵」が「士」に、「大、中、少」が「1、2、3」になりました。
「佐、尉」クラスでは
「大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉」
から
「1佐、2佐、3佐、1尉、2尉、3尉」
な感じで。
「大、中、少」ではなく「1、2、3」を使い始めたのは、細かくいうと「自衛隊」からではなく、その前々身の「警察予備隊」「海上警備隊」からです。
当時、どのような事情があり「大、中、少」ではなく「1、2、3」を使うことになったのか、詳細な真実は分かりません。
が、一般的には「自衛隊は軍ではない」というのが理由に挙げられています。
……でもさ、「軍か軍じゃないか」に「大、中、少」か「1、2、3」かって全然関係なくね??
「将、佐、尉、曹、兵」の「兵」はまだ分かるよ、だって「兵」だからね。
「兵」を「士」にしたのはまあ理屈としては分かるよ、「軍じゃない」んだったら。
でも、「大、中、少」も「1、2、3」も、ただただ位を表すだけの言葉で「軍か軍じゃないか」に関係なくね?
「大、中、少」が「軍の象徴だ」ってんなら、大納言、中納言、少納言はどうなるんだよ!
つーか大納言、中納言、少納言ってもうあずきのイメージしかねーぞホワーイジャパニーズ(以下略
……とまあ、私がこんな長々書かなくてもなお話なんですけど。
ちなみに、警察予備隊、海上警備隊よりもちょっと早く創設された海上保安庁の階級も「大、中、少」ではなく「1、2、3」を使っています。
警察官の階級は明治時代から「1、2、3」を使っているので(一部「大、中、少」もありましたが。そんで今は「大、中、少」も「1、2、3」も使ってませんが)、そこんとこを思うと、当時の時代的に「大、中、少はなんとなく軍っぽいから警察でなじみのある1、2、3にしとこうぜ」ってなったのかなぁ……分からないですけど。
いや、だったらなんで「将、佐、尉、曹」はオッケーだったんだろう……ってね、ギモンは残りますが。
「大、中、少」も「将、佐、尉、曹」も「位を表す言葉」としては同じような歴史ですし。
……ということで、自衛隊の階級呼称に使うべきは「大、中、少」なのか「1、2、3」なのか。
結論。
どっちでもいい!!
好きにしろ!!
……と、まあ結論になってないワケなんですが。
まあでもとりあえず、「大、中、少」か「1、2、3」のどっちかを選ぶとしましょう。
選ぶにはいくつかの方法があります。
1.日本のミリタリー史の年数で選ぶ
旧軍は1871年(海軍は1872年)~1945年
自衛隊は1954年~現在(2016年として)
→旧軍は74年、自衛隊は62年。
よって、年数の多い旧軍式の「大、中、少」の勝ち!
いや、まてよ……「日本のミリタリー史」というと防人とか戦国時代とか武士とかも考えた方がいいのか?……各時代の階級呼称をまとめてさらにその年数を計算するのが面倒なのでその辺は無視します。
んーでも現状、「旧軍は74年、自衛隊は62年」だったら13年後に逆転するなあ。
2.選挙権を持ってる人で「どっちがいいか」多数決
こうなると、「なじみの問題」になってきちゃうんでしょうか。
私が「大、中、少より1、2、3のほうがなじんでるな~」みたいな感じで。
ガンダム世代とエヴァンゲリオン世代に分かれたり。
でも、18歳以上に限ると「大、中、少になじみがある」って人の方が多いかなぁ。
いくら「1、2、3になじみがある」世代が増えてきてるといっても。
少子高齢の人口比率を考えると特に。
……つっても国民投票でこんなことやんないよなあ。
「どっちでもいい」がほとんどだろうなあ。
投票率めっちゃ低そう……。
いや、でも「今一度、みんなで自衛隊のことを考えてみよう」といういいきっかけには……うーん、どうだろう。
3.「大、中、少」と「1、2、3」の言葉の歴史から選ぶ
「大、中、少」と「1、2、3」では、どちらの方が日本語として先にできたのか。
……うーん、どっちなんだろう。
土器作るにしてもお米作るにしても「数」って概念は必要だから、「1、2、3」が先なのかなぁ。
いや、ここは「1、2、3」よりも「1等、2等、3等」という言葉で計るべきだよな。
にしても「位を表す言葉の歴史として」となると、律令制時代からの「大、中、少」は伝統的にも重みがあるなあ。
これだと「大、中、少」かな?
4.もう面倒だから現状維持にしとこうぜ~
→問答無用で「1、2、3」
……とまあ、今回もぐちゃぐちゃたらたら書きましたが、「自衛隊の階級呼称を変えるべきか否か」の結論は「どっちでもいい」です。
岡田真理という一個人的な感情というか好みとしては、「1、2、3」かな~というのはありますが、まあそれは人それぞれですしね。
ということで、「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」という本題に入る前に今回も終わります。
続きはまた次回。
引き続き、みなさまのご意見をお聞かせ頂けるととてもとても嬉しいです。
(前回もたくさんの方にご意見を頂きましてありがとうございます。本当に多様なご意見があって、とても楽しく、勉強になります。おひとつおひとつにお返事をしたいところなのですが、ただでさえの長文がもっと長々してしまいますのでこちらもまたの機会に……すみません)



