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今年のスーパーボウルはソーシャルメディアとタッグマッチ

まずはこれをご覧ください。米国の清涼飲料水Mountain DewがFacebookに載せた妙なビデオです。1月23日にアップされて以来311万回も見られています。

Be patient.

Posted by Mountain Dew on Friday, January 22, 2016

ビデオ画面の上に「Be patient」(我慢して待ってね)とあって、ビデオの最後に「2.7.16」と出ます。これは今度の日曜日に迫ったアメリカンフットボールNFLの優 勝決定戦、スーパーボウルの日。その日に、このビデオのフルバージョンをテレビで流すので”ナゾ”を確認してね、という仕掛けです。英語では「teaser」(じらし広告)というらしいです。

そのテレビ中継、米国内だけで2億人以上が見るといいます。それだけに試合中に流れるCMの料金も破格。30秒のスポット広告が500万ドルだそうです。

ですから、大枚をはたく広告主も視聴者の記憶に残る作品作りを目指すのはもちろん、話題作りにも努めてきました。これはその一例(実は、Mountain Dewはこの後、2本のteaserをアップしています)。

Mountain Dewのフォロワーは850万人ですから、それだけの人々のタイムラインにこの内容が流れているわけで、3,800人が「いいね」をつけ、シェアは743、コメントは493も付いて、視聴数311万なわけです。成功例と言っていいでしょう。

昨年までは、話題作り舞台は、主にYouTubeでした。自信作を事前にYouTubeにアップして、話題になるように試みるケースが多かったようです。

また、とりわけ話題作りに熱心だったスナック菓子のドリトスは、9年前から、試合当日に流すCM作品をインターネットで公募するサイトを開設し、ネット上での一般からの投票も加味して最優秀作を選んで流すというコンテストを行っており、4年前には2人のミリオネアが出たということが話題になりました。

このように、スーパーボウルのテレビCMとインターネットはそれなりに近しい関係にあったのですが、今年は、冒頭に紹介したようなソーシャルメディアの活用が一段と進んでいるようです。

例えば、躍進中のスマホ向けソーシャルメディアSnapchatはlive storyという、ユーザーがイベント会場などでスマホを使って撮影した映像クリップを一つのテーマで次々流すコーナーを持っているのですが、ここに今回初めて、NFLと提携して「スーパーボウル」が登録されました。画像はNFLサイトのビデオページと共有されるようです。(昨3日午後には、関連イベント会場での模様が連続して流れていましたが、なぜか、今日は見られません)

その最初のスポンサーになったのはアマゾン、バドワイザー、ペプシ、マリオットだそうで、その契約総額はDigidayの記事によると「low seven figures」ということですから3,4百万ドルというところでしょうか。

また、Facebookは「Facebook Sports Stadium」を1月20日に開設しました。すでに関連情報が次々投稿されていますが、試合当日の内容はFacebookのmediaページによると、ライブのスコア、各種の統計データ、試合経過の実況はじめ、特定のプレーに関する友達からの投稿やコメント、ジャーナリスト、チーム、リーグといった専門家の投稿、コメント、メディアの報道内容、ファン中心のチームページの内容などで、それが一箇所で見られるとか。(その画面イメージもmediaページで紹介されています)

他にも、YouTubeのNFL公式ページでは、試合中にハイライトシーンが次々アップされるようですし、TwitterやInstagramなどでも新規の試みがあるようですが、このように、試合中にスマホなどのモバイル機器に情報をどっさり流すのは、テレビ画面と競合しそうにも思えます。

しかし、最近の米CTA(Consumer Technology Association)の調査によると、アメリカ人の半分は、テレビを見ながらsecond screen、つまりスマホかタブレットの画面も開いているとのことで、これを18歳から34歳のミレニアルズ世代(生まれた時からパソコン、ネットで育った世代)に限ると、それは88%に達するそうです。

その第一の理由は、テレビで見ている番組に関して、より多くの情報を求めてモバイル機器を使っているとのことです。そのように、テレビ視聴の習慣が”進化”しているんですね。であれば、スーパーボウルのテレビ中継中にソーシャルメディアがモバイル機器に向けて情報を洪水のように流すのも理に適っているのでしょう。

なお、第50回スーパーボウルは日本時間で8日午前9時です。わたしも、second screenを握りしめて観戦します。ただし、Facebook Sports Stadiumを見られるのは米国内のiPhoneユーザーだけだとSocialTimesは伝えています。本当なら、ちょっと残念。

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