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ジカ熱に対する緊急事態宣言( WHO )

一昨日、ブラジルで流行中のジカ熱について、WHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
これは、流行拡大のおそれがあると判断した感染症について、国際保健規則に基づいて事務局長が決定するものです。
今回は、2014年のエボラ出血熱以来の宣言となります。

ジカ熱は蚊に刺されることで罹患する、ウイルス感染症です。

同じく蚊によって媒介される病気にデング熱がありますが、こちらは高熱が出て、適切な治療をしなければ致死率15%ほどと言われ、2014年には日本でも騒動になりました。

それに対して、ジカウイルスは7~8割の人には症状は出ないと言われています。また、発症しても微熱や関節痛、頭痛などあまり強い症状ではなく、重症化したり、死亡するのは極めて珍しいとのこと。

しかし、妊娠中の女性が感染してしまうと、流産、そして胎児の小頭症(頭蓋骨の成長が不十分で、知能の発達が遅れる可能性がある症状)を引き起こすと考えられています。ブラジルでは直近の1年間で小頭症の赤ちゃんが3500人以上報告されており、2010年と比較すると20倍ほどの増加となりますが、ジカ熱による影響が大きいとみられています。
これほどの拡大を見せていますが、いまだにワクチンや治療法がなく、簡易な診断方法もありません。

今後もグローバル化が進み、未開のエリアへの人の往来が増えることによって、どのような感染症が蚊を媒介して増えていくのかわかりません。実はいま現在も最も人間の命を奪っている動物は「サメ」でも、「蛇」でも無く、「蚊」なのです(年間47万人~79万人)。

以前書いたブログでも指摘しましたが(→コチラ )、蚊の出るシーズンには虫よけを使用し、肌を露出しないための防御策、そして繁殖を防ぐために家の周りで水が溜まっていないかの確認、また、水が淀む場所を作らないようにするための掃除をするなど、注意をしていかなくてはなりません。

まだ日本国内での感染は確認されていませんが、蚊が増える5月以降に備えて、一人一人が自分で出来る対処法を身に着けていけば危険度を下げることが出来ます。

子どもへの影響を心配し、ブラジルでは中絶希望者が急増しています(人工中絶は違法とされているため、ジカウイルス患者に特別に中絶を認めるよう求める署名運動が始まっています)。
また、中米のエルサルバルドでも、今回の事態を受けて女性団体が政府に人工中絶禁止の撤回を求めるなど、他国への広がりも起きています。

日本でも、こんな悲しい形で子どもを諦めるようなことが起きないように、水際防御を含め、今からしっかりと対策を練る必要があります。

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