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ジカ熱、人から人にも感染か

ジカ熱に新しい感染経路が見つかった。2日、米テキサス州ダラス郡でジカ熱が人から人に感染した事例が報告された。

ダラス郡の衛生当局者は、感染は蚊に刺されたためではなく、性的な接触が原因の可能性がある、との見方を示している。

また、1日にはWHOが緊急事態宣言を行い、世界各国・地域に対して、「感染状況の監視強化」や「適切な情報伝達」のほか、妊婦への注意喚起など対策を求めた。

日本の外務省はこれを受けて特に妊娠中の人などを対象に、流行している国や地域への渡航を可能な限り控えるよう呼びかけている。

さらに、タイでは最近渡航歴がない男性がジカ熱に感染し、アジアにも広がっている。オーストラリアではカリブ海のハイチから帰国した男性2人が感染したことが明らかになっている。

今までにも1件、人から人にジカ熱が性感染した事例が報告されているが、ウイルスが精液から検出されたケースも1件あり、より一層の注意が必要だ。

ジカ熱とは

ジカ熱はデング熱やチクングニア熱と同様、蚊を媒介して感染するが、ジカ熱は感染しても症状が軽いため気付きにくい場合もある。蚊に刺されてから2〜7日程度の潜伏期間のあと、軽度の発熱や発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などの症状が2〜7日間程度続き、症状は自然に治まる。感染した人から他の人に直接感染することはないとされていたが、2件性感染が報告されている。

一方、妊婦が感染すると胎児に「小頭症」と呼ばれる先天異常を引き起こすことが強く疑われている。死産となる可能性が高く、産まれても早期に死亡する可能性も高い。そのため、南米諸国では妊娠を避けるよう呼び掛けている。またブラジルでは人工中絶は違法だが、人口中絶を認める声が強まっている。今のところ有効なワクチンや治療法は存在しない。

アメリカ大陸で感染拡大

ジカ熱感染者が最も多いブラジルでは50万人〜150万人が感染したとみられ、今までは年間平均約160件だったにも関わらず、昨年10月以来約4000人、先天的に頭部が小さく、脳の発達に遅れがみられる小頭症の新生児が誕生している。さらに、神経の難病ギラン・バレー症候群の発症も増えている。

また、昨年以降、中南米から帰国した31人が旅行先で感染したことが明らかになっており、イギリスやドイツでも感染者が発見されている。WHOによると、24カ国・地域で感染者が見つかっている。

こうした現状に対し、米政府は2016年末までに人間での臨床試験を開始するとしているが、ワクチンが一般に広く提供できるようになるには数年かかると見られている。

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