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【衆院本会議】西村智奈美議員が安倍総理に甘利前大臣の任命責任ただす



 甘利前経済再生担当大臣の突然の辞任を受けて衆院本会議で2日午後、後任の石原大臣が経済演説に代わる「経済に関する発言」を行い、民主・維新・無所属クラブを代表して西村智奈美議員が質問に立った。西村議員はこの中で(1)甘利前大臣の任命責任(2)甘利前大臣の国会招致(3)石原大臣の任命理由(4)石原大臣の経済再生担当相としての適格性――を安倍総理らにただした。

 都市再生機構(UR)と民間事業者の補償交渉への口利き疑惑をめぐって1月28日に甘利前大臣が辞任したことについて「大臣の職を辞すればそれで済むのか。全くそんなことはない。甘利前大臣は現金を民間事業者から受け取ったことを認めたが、口利きを行ったかという重大かつ深刻な疑惑については、何ら明らかにしていない」と西村議員は指摘し、実態解明に向けた道筋が全く示されていないことを問題視した。

 甘利前大臣が辞任表明会見の中で、大臣室で現金を平気で受け取り、日常茶飯事のように処理していた呆れるばかりの旧態依然の体質を露呈したことについて、「この疑惑は、一政治家の問題にとどまらない」と厳しく指摘。UR側が1日に開示した甘利前大臣側とUR側の12回に及ぶ面談記録によって、甘利事務所秘書が「少しイロをつけて」と発言し、UR側が「これ以上、甘利先生のところが深入りするのは良くない」と発言したことなどが明らかになったため、「これは口利きそのものではないか」と前大臣側の行為を厳しく追及した。

 甘利前大臣の不正な収賄疑惑が次々に露見していることを受け、安倍総理に対して「まさか『わなにはめられた大臣』とのレッテルを貼って逃れさせることはしないだろう。自分自身の任命責任についてどう考えているのか」と追及した。さらに民主党が他の野党とともに前大臣や関係者の国会招致を求める方針であると伝え、「自らの任命責任にかんがみ、党総裁として重要閣僚であった甘利前大臣に招致に応じるように促すべきだ」と指摘し、あっせん利得の疑惑解明に向けた政治姿勢を追及した。安倍総理は、任命責任を認め陳謝したが、国会招致については「国会が決めること」と真正面からの答弁を避けた。

衆本会議で西村議員

 後任の石原大臣について西村議員は、「自民党幹事長在任中の2012年、福島第1原発をオウム真理教の施設に複数回なぞらえて呼んだり、環境大臣だった2014年には中間貯蔵施設建設をめぐり難航している福島県との交渉について『最後は金目でしょ』などと発言。公務中のスキューバダイビングや大臣室での飲酒など、その問題発言や問題行動は枚挙にいとまがない」などと適格性に疑問を表明し、「何を期待して石原大臣を任命したのか」と安倍総理の見解をただした。これに対し総理は、石原大臣の過去のポストを列挙しただけで、明白な理由を述べなかった。

 石原大臣が2012年党総裁選に立候補した際、「関税自主権を完全に放棄するようなTPPは反対」と述べていた事実も指摘し、「もし、あのときの総裁選で石原幹事長が党総裁に選出されていたら、今ごろTPPは交渉にも入っていなかったし大筋合意もしていなかったということか。だとしたら、有権者をまるっきりだましていることになる」と痛烈に批判。TPP反対を主張してきた石原大臣に対して、自身が適格であるか、今後どのように国会審議に臨むのかについて認識をただした。石原大臣は、自身の適格性に触れず、「しっかり取り組む」としか答弁しなかった。

 最後に西村議員は、「金銭スキャンダルで何人もの大臣が辞任している安倍自公政権に、これ以上、私たちの国のかじ取りは任せられない。無理を通せば道理が引っ込むとばかりに安倍総理は都合のよい数字だけ取り上げて成果を強調しようとするが、そのごまかしに国民はとっくに気が付いている。私たちこそが次の世代、若者たち、女性たちの声に真正面から答えていき、一人ひとりを大切にする国を取り戻す」と決意を示した。

民主党広報委員会

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