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国会議員の事務所の危機管理体制をどうやって構築するか

何も甘利事務所だけの問題ではない。

大なり小なり、どこの国会議員の事務所でも何らかの問題を抱えてしまうものだ。
ベテランの秘書がいれば何とか処理できることもあるだろうが、ベテランの秘書自体が問題を抱えてしまえば、周りの人が何とかできるようなことはまずない、といいだろう。

与野党を問わず、国会議員の事務所の危機管理を考えておきたい。

何でこうなるまで放置していたのか、何でこんな愚かなことをしてしまったのか、と少々腹立たしくなる。

自分のことは棚に上げておいて・・・、などと口答えをする人もいるかも知れないが、多くの国会議員の事務所の危機管理体制は、共産党や公明党を除き与野党を問わず、まずなっていない。
狙われたら実に脆そうなところがあちこちにある。

自民党の場合は党本部の事務局や弁護団の体制がそれなりに充実しているから、大概の場合は何とかなるが、それでもそれぞれの国会議員の事務所が抱えている様々な問題の細かいところまでは手が届かないし、また党本部としてはそこまで深く介入しない方がいいことが多い。

それぞれの国会議員の事務所ごとに自らの力で危機管理体制を整備するのが基本である。

あの甘利事務所でさえあの陥穽に陥ってしまったのだから、他は推して知るべし。
信頼できる顧問弁護士の一人も置いていない事務所は、無防備と言っていい。
国会議員本人も国会議員の事務所を預かる事務所の責任者も、案外孤独である。

誰にも相談できず、一人悶々とすることも多いはずだ。
そういう時に、すべてのことを包み隠さず話して相談できる、信頼のできる弁護士がどうしても必要になる。

相談するだけでも自分の抱える煩いごとを客観化、相対化できるようになるものである。
一人で抱え込むのが一番いけないし、大体は、危ない。

多くの国会議員は実は国会議員になるまで国会議員はどうあるべきか、ということを学んでいない。
勿論、国会議員の事務所はどうあるべきか、ということも学んでいない。
国会議員本人が学んでいないのだから、国会議員の事務所の人も大体は何も学んでいない人ばかりだ。

大体は、誰も教えてくれない世界である。
自ら学ぶしかない世界である。
そういう基本的なことを知らない人たちが国会議員の事務所を支えているのが、実情である。

ああ、危ないな。
危ないことだらけだな、と思うが、そういうことを知らない人が多過ぎる。

そろそろ誰かが警鐘を打ち鳴らさなければなるまい、と思ってこの記事を書いた。
私が知っていることはほんの僅かだが、それでも一般の方よりは遥かにこの世界のことを知っているはずだ。
縁のない人には一生縁がないだろうが、これからの日本の政治を担わなければならない若い方々には、少しでも本当のことを知っていただきたいものだ。

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