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中山恭子代表が語る”日本のこころ”

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弘田充
昨年12月21日、「次世代の党」が党名を「日本のこころを大切にする党」に変更した(総務省に届け出た略称は「日本」、英語名は「The Party for Japanese Kokoro」)。編集部では、代表を務める中山恭子参議院議員に、党名の意図や、今後打ち出していく政策について話を聞いた。

「◯◯主義」では表せない考え方

—公式サイトでも説明はされていますが、改めて、「日本のこころを大切にする党」の「日本のこころ」が指し示すものは、どのようなものでしょうか?

共同通信社
中山代表:この党名そのものが主要な政策課題を表していますが、そうは言っても「"日本のこころ"って何なの?」と思われる方がたくさんいらっしゃると思います。

例えば「自由主義」にしても「民主主義」にしても、他にも「社会主義」「保守主義」「共産主義」…と、「◯◯主義」で表されているものの考え方、これらは学者など個人が考えてリードしてきた考え方ですが、今の政治の場ではそれらが全てを支配しています。その中に、二千数百年という長い年月をかけて日本の人々が取捨選択して作ってきた考え方が入る余地は無くなっています。そういったことを主張しようとすると、なにか古臭いもの、と切り捨てられてしまいます。

私自身、政治の世界に入ってまだ8年半ほどしか経っていませんが、日本人が持っている考え方や人との付き合い方とか、日本の温かな社会のありようなどが、失われていくような印象があります。輸入された「◯◯主義」で表される考え方とは違うものも大切なのでは、と思って過ごしてきました。

それで今回、改めて政治の考え方の一角にひとつの柱として日本の伝統・習慣を大切にする考えを立てる必要があるとの思いから、それを表現できる言葉を探しました。しかし、政治の言葉では全く表現できません。思い切って素直に「日本のこころを大切にする党」としました。

日本の政治の制度や考え方は、戦後、アメリカから非常に大きな影響を受けたと思いますが、同じ西洋文明でも国王のいる国々では、アメリカの大統領制とは違っていて、古くからの伝統も一つの柱として政治が行われています。日本にはもっと古い歴史があるわけですし、もう一度そこにしっかり目を向けて、輸入してきたものに加えていくべきだと思っています。

日本のこころとは、頭の中にあるものだけでなく、「習慣」や「風土」といってもいいのではないでしょうか。小川の流れの音とか、田んぼの稲穂の動き。そこに吹く風、ときには激しいものもあるし、災害も引き起こすこともあるけれども、そのような自然と一緒になって作られてきた、日本人であれば誰もが身体の中に持っているもの、「基層」となっているものです。政策を作っていく時や、物事を決して行く時に、それらを大切にしていく必要があると考えています。

海外の方から「日本っていいね」と言われることがよくあります。それは日本の民主主義や自由主義が褒められているというよりは、「物が失くなっても返ってくるよね」「道を訪ねても親切に一生懸命教えてくれるよね」というようなことが褒められているのです。東日本大震災の時には暴動が起きることもなく、みんなで助け合っていました。日本全体の佇まいが美しいのは、そういったことを身につけている、佇まいの美しい人々が住んでいるからだと思います。

ずる賢い人だけが利益を得るのではなくて、本当に困っている人を見逃さない、悲しい思いを共有できる温かな社会が日本本来の姿だと思います。そういうことをもう一回見直してみましょうよ、という提案のつもりで、この党名を打ち出しました。あまり政治的なイメージの名前ではないので、実は非常に強い反対もありましたが。

ー政策のベースに、その失われつつある「日本のこころ」が据えられていくということですが、海外に出て行く日本人もさらに増えていくことと思いますし、政治的に何かを決定するときに、どうしても価値観がぶつかってしまう場合が増えてくると思います。将来的には移民の問題もあるでしょうし、もともと日本に軸足を置いていない人たちのことも考えなければならない局面が出てくると思います。

中山代表:これは難しい問題だと思っています。子どものときの教育も国によって違います。こういったこともとても大きい影響があると思います。日本では「人を騙してはいけない」「弱い者いじめするな」「嘘をついちゃいけない」「卑怯なことはするなよ」って、親が子どもに教えています。一方、他の国には「騙されるなよ」つまり騙す方には何の罪もないと教えられている子どももいます。違う教えを受けて育った人々に対して、「日本では、騙したほうが非難されるんだよ」と伝えていかなければなりません。とても大変ですが、とても重要です。

日本で培われてきた文化、日本で子どもに教えてきたことが、大人になったときに相手を尊重するとか、もっと言えば、相手の国の文化を尊重できる、といったことにも繋がっていると思っています。ですから、「日本ではこういう習慣なんだよ」ということをしっかりと伝えることができれば、逆に安心して同調してもらえるかもしれません。「日本の文化とはどういうもので、それは他の地域と何が違っているのか」ということを日本の人々がはっきり認識していることが大切だと思います。そうすれば違う文化が入ってきても、こう違うんだから、という説明ができますし、外から来た人々も馴染んで、一緒に生活しやすくなるでしょう。

これから、そういう問題を乗り越えていくには、日本の文化がどれほどに素晴らしくて良い文化であるのか、ということを日本の人々がもう一度認識しておくことが必要になると思います。

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