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トルコのシリア難民問題

トルコからギリシャを経由してのシリア難民等の流入は欧州諸国にとって、重大な問題となっていますが、当然のことながら隣接国のトルコにとっては、より大きな問題だろうと思います。

何しろ、つい最近まで、トルコに滞在するシリア難民は約250万人と言われていましたが、トルコの副首相によると、現在トルコで登録されているシリア難民は、256万2839名で、実際の数は260万人を超えるだろうとのことです。
このうち26万人が10県の25の仮キャンプに滞在していて、230万人のシリア難民が各地の都市に滞在している由。
またこれまでトルコで生まれたシリア難民の赤ん坊は7万人にも上る由(ただし、トルコの家族担当大臣は、昨年だけでシリア難民には15万人の赤ん坊が生まれたといっているが、おそらくこちらの数字は間違いかと思われる)

他方トルコの家族担当大臣は、トルコに滞在するシリア難民の85%は、現在の状況ではシリアに帰ることことを望んでおらないとして、トルコとしても彼らが長期滞在することを前提に、対策を考えねばならないとして、そのintegration(統合とか同化という意味だが、ここではトルコ社会に入れるという意味と思われる)が必要だと語ったが、これはトルコ政府要人で、初めてintegration という言葉を使った由。
トルコではこれまでシリア難民に難民としての地位を認めず、暫定的滞在者というカテゴリーで、ゲスト扱いしてきたが、彼らの滞在が長期化する可能性が強いことに鑑みれば、トルコ社会への統合が必要となっていて、そのためにはトルコ語の研修、労働許可証の発給、就労等の措置が必要になるだろうとしている由
http://www.hurriyetdailynews.com/85-pct-of-syrians-dont-want-to-go-back-integration-is-solution-minister.aspx?pageID=238&nID=94520&NewsCatID=341
http://www.hurriyetdailynews.com/almost-70000-syrian-babies-born-in-turkey-deputy-pm.aspx?pageID=238&nID=94513&NewsCatID=341
300万人にも近い難民を抱え、そのintegration はこれまでの政策を大きく変更るもので、職をめぐりトルコ国民からの反発が出る可能制も十分あり、今後どういうことになるかは、わかりませんが、トルコにとってもシリア難民問題は重大な問題になっていることは間違いないと思います。
日本では、シリア難民をめぐる欧州諸国の動きやその負担問題ばかりが報じられていますが、より大きな負担を負っているのはトルコをはじめ、レバノン、ヨルダン等の近隣諸国です、

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