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世界のハンセン病回復者と日本人が本音トーク

日本財団でワールドカフェ開催
「次世代の私たちにできること」

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日本財団は27日、海外のハンセン病回復者、家族、支援者らと日本の市民の交流イベント「ワールドカフェ」を東京都・赤坂の日本財団ビルで開きました。ハンセン病の制圧と回復者への差別撤廃に向けて日本財団が実施しているキャンペーン「THINK NOWハンセン病」の一環。来日中の6カ国の関係者を含む約70人が参加しました。通訳を交えながら、「若者ができること」をテーマに国籍を超えて語り合い、互いの国の状況や課題に理解を深めました。
日本財団は26日にハンセン病への差別撤廃などを訴える「グローバル・アピール宣言」式典を開催するなど、1月最終日曜日(今年は31日)の「世界ハンセン病の日」に合わせ関連行事を実施しています。これに伴い、海外からハンセン病回復者やその家族、支援者らが多数来日していることから、日本の市民も含めて相互理解を深めるきっかけにしてもらおうと、「ワールドカフェ」を開くことになりました。ワールドカフェとは、参加者が時間を区切って席を移っていき、さまざまな人と会話する交流イベントの一種です。

開始時間が午後6時半ということで、会場には飲み物のほか軽食が用意され、始まる前からくつろいだ雰囲気の中でおしゃべりを楽しむ参加者が多く見られました。

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それぞれ名前を書いたガムテープを胸に貼って着席しています。

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冒頭は「Leprosy in Our Time」と題した映像を全員で視聴。ハンセン病の歴史を振り返ると共に、現在では「完治する病」となっているにもかかわらず、依然として差別が残っていることなどを確認しました。

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続いて、ゲストの自己紹介です。フィリピン全国ハンセン病当事者ネットワーク会長のヒラリオン・ギアさんをスタートに、ナイジェリア、エチオピア、インドネシア、インド、ブラジルから来た回復者や家族、支援者がスピーチ。日本からは、回復者で特定非営利法人IDEAジャパン元理事長の森元美代治さんがあいさつしました。回復者は差別と闘った体験、支援者はこのイベントに期待することなどを語り、参加者の表情からは、貴重な機会であることを実感している様子が伺えました。

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ワールドカフェの今回の実施方法についても説明がありました。会場には、「国」に見立てて国旗を置いたテーブルが7つあり、ゲストは出身国ごとに着席。彼らは、それぞれのテーブルの主として動きません。一方、その周りに座っている参加者は、「旅人」として移動の時間が来たらほかの「国」に動きます。一回の交流は20分。これを3回行います。話し合うのは、「ハンセン病の差別をなくすために若者ができること」。参加者は、交流で出されたアイディア・発言を順次ポストイットに書いて、机の模造紙に張り付けます。

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自己紹介のアイスブレイクを経て、いよいよ交流開始です。会場もにぎやかになってきました。

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ナイジェリアのテーブルでは、主であるアジボラさんの話に、参加者が熱心に耳を傾けました。両親がハンセン病の回復者であるアジボラさんは、ハンセン病患者・回復者らの人権を守る活動を行う国際組織IDEAのナイジェリア事務所で働いています。アジボラさんは「スティグマ(社会的烙印)は、ハンセン病の患者や回復者だけでなく、その家族にも押されている」と体験を基に指摘したうえで、「ハンセン病に関するイメージを向上させることが必要。差別や偏見は、病気の原因や治療法の存在を知らないことから生まれている。教育や情報発信が大切だ」と訴えました。

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参加者からは、「ナイジェリア政府はどんなアクションを取っているのか」「回復者はどういう仕事をしているのか」といった質問が出ました。これに対し、アジボラさんは、「民間団体がキャンペーンを実施するにあたり、政府は財政的な支援をしている」「私の団体では、回復者の仕事について、各々から希望を聞いたうえで訓練センターを利用して技術を磨いてもらい、就業につなげている。彼らが作った商品は偏見なく受け入れられている」などと説明していました。

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3つのテーブルを周る「旅」を終える時間になっても、ゲストとの熱いトークに花が咲き、会場は明るい笑顔と熱気に包まれていました。クライマックスは、一人ひとりが「旅」を通じて感じた「次世代の私たちにできること」「トークの中で一番印象に残ったこと」を書き出し、その紙を掲げて行った写真撮影。「情報発信」「隣人」といった言葉が並び、全員で交流の成果を喜び合いました。

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