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台湾総統選挙とアイドルの謝罪

 百聞は一見に如かずとは本当だなと、ふと、思うことがあったので、これについて少し。

1 台湾総統選挙

 台湾の総統選挙については、前回触れさせてもらいましたが(台湾「独立」を巡る中国の悪循環)、そこで私が最も触れたかったことの1つに中国の圧力が今回の結果になってのではないかという問題があります。

 それに関連して、K-popで活躍している、台湾出身の周子瑜(16歳)が、テレビ番組内で「中華民国」の旗である「青天白日旗」を振っていたことが問題とされるという事件が発生しました。

 彼女はこの問題で謝罪をしたわけですが、その様子が台湾の方の更なる反感を招き、今回の選挙結果に大きな影響を与えたという指摘もなされています(『毎日新聞』「国旗」掲げ騒動…「総統選に影響」指摘も)。

2 影響

 正直私はこうした記事を見た時、「いくらなんでもそれはないだろう」と思っていたのが正直なところです。

 芸能などが大きな影響を与えることがあるのは、間違いありませんし、日本のアニメの諸外国への影響などもよく話題にされることがあります。

 ただ、私の経験則では、どうしてもこうしたことに興味を持っているのは特定の方に限られているという面があることと、支配階級の人は政治(支配)こそが最高であると思っており、芸能などはその下にあるべきと思っているというのが私の理解だからです。

3 映像

 ところがたまたま、周子瑜が謝罪している様子を見る機会があり、動画を見たわけですが、正直かなりショックでした。


 
 中国語で話をしているので、内容はわからないかもしれませんが、彼女がいやいやながら謝罪している様子は見てとれるかと思います。

 それに途中から紙をみて、それを読んでいるわけで、如何にも強制された感じが漂います。それに、実際謝罪では、「会社や両岸のネットユーザーを傷つけ」と述べております。

 ちなみに、彼女が話している内容は、「中国は一つ」「中国人であることを誇りに思っている」ということを前提に、しかし、自分の過ちから、上記の、「会社や両岸のネットユーザーを傷つけ」、謝罪しますという内容です。

 そのうえで、「中国(大陸)での一切の活動を中止し、真摯に反省する」というものです。

4 本音と建て前

 以前書いたように、中国でも日本と同じように本音と建て前が重視されます(日本に来た理由(本音と建て前))。

 今回の問題も、実際台湾を実行支配しているのは、中華民国で全く中国大陸とは違う統治が行われていることは誰でも知ってることで、当然中華民国内では、当然中華民国の旗が振られています。

 ところが、これが「1つの中国」という建て前の前では許されないことで、一旦問題にされてしまうと、「中国」としては、ゆすることができないという話になるのかと思います。

 結果、今回のような、16歳の少女に嫌々ながら、謝罪させざるを得ないということにもなったのでしょう。

5 最後に

 動画を見ると、雰囲気だけでもわかってもらえるかと思いますが、話している内容がわかると、思うことがいろいろあります。

 台湾の方々がこれを見て、どう思ったかは想像に難くなく、こうしたことをさせる会社、またその圧力をかける「中国」という存在に嫌気がさしたという面はあるかと思います。

 結果、これが台湾総統選挙に影響を与えたという側面は否定しがたいと私も考えます。

 私がこうした推察に至ったのは、やはり実際に動画を見たからであり、映像の力はすごいと今さらながらに思ったのと、何でも自分で体験(見てみない)とやはりわからないものだと改めて思ったという次第です。

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