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「子ども食堂」は学校につくろう!!

■子ども食堂=食事コミュニケーション=食育

現在、民間支援機関を中心に「子ども食堂」の取り組みが急拡大している。

子どもの食事の問題は「階層社会」の基本問題なので、そのひとつとして僕はこの「子ども食堂」を捉えている。そのとき、NPOがこれだけこの問題に取り組むということは、まだ公的支援が制度化されていないことの証であり、現在はシステム化の準備段階だと思う。

食事の内容については、よく言われる「暖かい食事」にこだわる必要もないと僕は思っている。食事自体は、別に凝ったものは必要ない。それは、おにぎりと豚汁、カレーライス程度でもいい。

まずは「孤食」を防ぐことが第一目標であり、第二目標として栄養バランスの整った食事はある。

栄養バランスは、おそらく豚汁やカレーでも十分補充できる。コンビニのおにぎりやスナック菓子よりははるかにマシだ。

その「孤食防止」の裏には、「暖かいコミュニケーション提供」という意味がある。要は、ひとりでコンビニのおにぎりをかじるのではなく、いわゆる「食堂のおばちゃん」が笑顔で話しかけながら、時には子どものニーズを汲みとって「大盛り」なんかもサービスしながら、豚汁やカレーを提供する。

これが「子ども食堂」、言い換えると、「食事コミュニケーション/食育」の醍醐味なのだ。

■給食の延長が子どもは楽

これはつまりは「炊き出し」でもある。

炊き出しといえば災害時の食事サービスやホームレス支援等の、ある種の非常時や特殊な事態を思い起こす。

「子ども食堂」のニーズが高まる現在の日本社会はそうした非常時であり特殊な事態になっており、栄養がそこそこ整った温かい食事が必要な子どもがこれだけ増えたということ自体、今の日本が完ぺきな階層社会(これまでの価値と比較すると特殊な社会)になったことの証だ。

子ども食堂のメニュー自体は目新しいものは必要ではなく、食事コミュニケーションを体験してもらうため、気さくな職員が笑ってカレーを出すだけでいい。

そしてその食事コミュニケーションをリラックスして体験してもらうためには、シンプルに、「給食」の延長に「炊き出し」があれば、子どもは気楽なのだ。

準備段階である現在の子ども食堂がそうであるように、わざわざ学校から離れて民間や公的施設に行くのは、実は子どもたちからすると(その若い親たちにとっても)めんどくさい。

ましてや、実はいま子ども食堂と名乗る場所のいくつかは、月数回の開催であったり、10食や20食程度の提供であったりと、まだまだ準備途上の施設もある。

メディア報道過剰の面もあるのだ。

■壁と卵

いまある子ども食堂のように、民間施設にわざわざ行くくらいだったら、仮に僕が子どもであれば、コンビニで肉まん一個買う。NPOにわざわざ出かけている現在の利用者(親と子ども)は、ある程度地元NPOと人間関係がある特別な人達かもしれない。

現在のところ、真の子ども食堂が必要な人々にはまだまだ届いていないサービスである可能性もある。

僕が子どもであれば、学校に夕方までいると、給食室からいい匂いが漂ってくるのが一番気楽だ。

僕は給食制度を知らないからよくわからないが、日本で初めて自治体で子ども食堂を設置するという北九州市ですら、それを学校に設置せず市内施設を利用するらしいので(自治体初、北九州市が「子ども食堂」新年度開設へ)、ここには、いつもの日本的制度がそこに立ち塞がっているように思える。

これを村上春樹風に言うと、やはりここにも「壁」(硬直した社会の仕組み)がある。そしてこの壁のおかげで、いつも「卵」(子ども)が押しつぶされる。

また、現在の子ども食堂がそうであるように、NPOがニッチに踏ん張るのは意外にこの壁の存続を許すことになる。

現制度を変えるほうが手っ取り早いと、最近の僕は何事にも思うのです。

壁を壊し、学校にこそ子ども食堂を。

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