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トヨタ、ダイハツの完全子会社化検討 スズキと提携も模索

[東京 27日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>がダイハツ工業<7262.T>の完全子会社化とスズキ<7269.T>との提携を検討していることが分かった。複数の関係筋によると、トヨタは小型車を手掛けるダイハツを取り込み、グループ内での小型車事業の効率化を狙う。スズキとは同社が圧倒的に強いインド市場での協業や、環境・安全技術分野での連携などを模索している。

トヨタは世界販売4年連続首位だが、2016年はタイなど一部の新興国での低迷により前年並みを見込んでいる。低価格の小型車生産技術に強みを持つダイハツやスズキとの協業を深め、小型車需要が高く、今後成長が見込まれる新興国での競争力強化を狙う。

トヨタが約51%を出資するダイハツも、国内では増税の影響や少子高齢化の進展で主力の軽自動車市場の縮小が予想され、両社で小型車事業の競争力を高めたい考え。

大きな成長が期待されるインドでは、シェア約4割の首位スズキに対し、トヨタは約4%にとどまる。トヨタはスズキの販売網などを活用すれば市場開拓につなげられる。現地では大気汚染も問題になっており、環境対応車の需要も高い。スズキにとっても環境技術で先行するトヨタとの連携にはメリットがある。

スズキはまた、十分な利益を生んでいないタイなどでトヨタの事業基盤を活用できればコスト削減も実現しやすい。巨額の開発費用がかさむ環境技術や自動運転などの安全技術でトヨタの支援も得られる。スズキの鈴木俊宏社長は21日の会見で、まず自社でやってみて「その上で単独でやれなければ(他社との)連携もありうる」と述べていた。

スズキはまた、昨年、独フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>との資本提携を解消。VWが保有していたスズキ株19.9%を買い戻しており、株の引き受け先を探していることから、トヨタが買い手になる可能性もある。

トヨタは1967年にダイハツと業務提携後、同社株を段階的に買い増し、1998年には過半数を取得。両社はこれまでも共同開発や、ダイハツがトヨタの開発した車の受託生産をしたり、OEM(相手先ブランドによる)生産などを引き受けてきた。

トヨタ広報は、ダイハツとは「完全子会社化を含めて提携や事業再編についてさまざまな検討をしている」とし、「現時点では決定した事実はない」と発表。一方、トヨタとスズキが提携交渉に入ったとの報道には、両社とも「そのような事実はない」とコメントしている。

(白木真紀 編集:内田慎一)

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