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IFRS 「東京合意」の達成状況を発表 「企業結合」「無形資産」は6月までに間に合わず

企業会計基準委員会(ASBJ)と国際会計基準審議会(IASB)は10日、2007年8月に両者で取り交わした会計基準のコンバージェンスの加速化に向けた取組みへの合意である「東京合意」の達成状況と、今後の計画を発表しました。

[ASBJ]企業会計基準委員会と国際会計基準審議会が、東京合意における達成状況とより緊密な協力のための計画を発表(第13回会合)

[IASB]IASB and ASBJ announce their achievements under the Tokyo Agreement and their plans for closer co-operation

「東京合意」では、IFRSと日本基準の差異について、以下のように分類していました。
(1)「短期コンバージェンス・プロジェクト」・・・EUとの同等性評価に関わる主要な差異の解消を図るもの
(2)「その他のコンバージェンス・プロジェクト」・・・残りの差異の解消を図るもの
   (2a)「短期コンバージェンス・プロジェクト」に含まれていない差異
   (2b)IASBが開発する新基準から生じる差異

これらの達成状況は、以下のとおりとなっており、「企業結合(ステップ2)」及び「無形資産」が2011年6月までに間に合いませんでした。
(1)「短期コンバージェンス・プロジェクト」・・・2008年12月までに解消した
(2)「その他のコンバージェンス・プロジェクト」
   (2a)・・・2011年6月までに解消させることとされていた。
        しかし、「企業結合(ステップ2)」及び「無形資産」が遅延 
        (いずれも本年7-9月に公開草案公表予定)
   (2b)・・・末尾の表を参照。

(2010年12月時点のコンバージェンス計画表はこちらから無料ダウンロードできます)

今後については、現状の日本基準のIFRSとのコンバージェンス作業を継続させる一方で、ASBJが引き続きIASBの基準開発に参画するなど両者の緊密な協力を図ることに合意しています。

西川郁生ASBJ委員長は「11年6月までに期限を設定した基準は9割以上を共通化した」というようなことを言ったそうですが(日経より)、末尾の表のとおり、今後もまだまだ改訂は続きます。しかも、結構ヘビーなものが残っています。これからはコンバージェンスとアドプションの両方の準備が必要となるため、「9割以上達成」といえども実務負担は全然軽くならないと思います。

なお、IASBのSir David Tweedie議長と山田辰己理事は今月末をもってIASBを退任します。

▼IASBとASBJによる基準開発の状況(ASBJのHPより抜粋)
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