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包括利益と当期純利益

2011年3月期連結決算から上場企業による「包括利益」の開示が始まったわけですが、昨日の日経新聞において「包括利益」と「当期純利益」の集計が掲載されておりました(23日までに前期決算を発表した3月期企業(金融・新興2市場除く)のうち、前の期と比較できる1479社について集計)。

結果は、上表および以下のとおり。

■2010年3月期
 当期純利益・・・7兆5289億円
 包括利益・・・13兆1431億円

■2011年3月期
 当期純利益・・・12兆1180億円
 包括利益・・・7兆7531億円

包括利益を押し下げた要因は、円高の進行と有価証券の含み損益の悪化。
  「為替換算調整勘定」
    ・2010年3月期・・・+9660億円
    ・2011年3月期・・・▲3兆9794億円
  「その他有価証券評価評価差額金」
    ・2010年3月期・・・+2兆7092億円
    ・2011年3月期・・・▲1兆210億円

有価証券の含み損益については、東日本大震災の影響もあり、日経平均株価が1年で約12%下落したことも影響が大きかったようです。

で、結局、投資意思決定情報として、包括利益と当期純利益はどちらが有用なのかという点については、以前もご紹介しました若林公美教授の『包括利益の実証研究』というスゴ本に衝撃の結論が載ってます。興味ある方は本書をご覧ください。

▼なお、拙著『包括利益・過年度遡及の決算対応』が、お陰さまで増刷されるようです。ありがとうございます!今期から始まる過年度遡及修正の決算実務対応や、決算早期化手法についても述べております。

リンク先を見る
包括利益・過年度遡及の決算対応―財務諸表の表示が変わる!
著者:武田 雄治
販売元:中央経済社
(2011-02)
販売元:Amazon.co.jp
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