最近わしが、いかがわしいと思うのは「イノベーション」という言葉だ。
安倍首相も所信表明演説で、この英語か造語か分からぬ単語を連発している。
日本人はすぐ西洋の横文字に権威を覚えるが、わしにはそういう鹿鳴館的な趣味はないのだ。
以前は「トリクルダウン」という言葉が流行ってたから、10年間以上これを否定してきたのだが、ついに竹中平蔵も「そんなものはない」と否定してしまった。
だが元旦の「朝ナマ」でも、竹中らアメリカかぶれの言論人たちが「規制緩和」で「イノベーション」をと合唱していた。
いずれ論理的に証明しなければならないと思うが、今のところわしの常識・伝統(バランス感覚)が、警報を発している段階だ。
「イノベーション」で経済成長するか?
それはないと、わしは直感している。