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【欧州中銀のスーパーマリオ】

ダボスと東京の時差は8時間。起きたら、日経平均株価が急騰!きっかけは、ヨーロッパ中央銀行のマリオ・ドラギ総裁の追加緩和の示唆とのことですが、そのドラギ総裁のセッションに参加しました。
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質問に答える際に深呼吸をして、リズムを取っていました。

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主なやりとりです。

◾️アメリカFRBの利上げ受け止めは?
「利上げはアメリカ経済、世界経済の改善を意味する。他国の金融政策に普段はコメントしないが、いまのアメリカ経済の状況に鑑みれば適当(appropriate)な決定だった。市場とのコミュニケーションは完璧だったし、決定の方法も非がなかった」。

◾️米FRBが利上げに向かう一方で日欧の中央銀行が金融緩和を続けていることについての反応は?
「金融政策の違いはそれぞれの経済状況を反映したものだ。アメリカの方が欧州と日本よりも経済回復が進んでいる。金融政策が異なるのは自然なことだ」

◾️2016年になって市場はセンチメントは変わったか?
「センチメントが変わったかどうかを判断するには時期尚早である。マーケットにはvibrationがある。いまの市場は、リスクに極度に過敏である(heightened sensitivity to risks)。ユーロ圏内の経済回復は続いている。緩やかだが通常の回復だ(modest but regular)。個人消費主導である。過去の輸出主導の回復は長続きしない」

◾️物価の低い状態の見方は?
「いまの物価低迷は、原油価格の崩壊(collapse of oil prices)が主な要因。また新興国経済の成長率の下方圧力も背景。一時的な動きなのか、恒常的な動きなのか。2次的な効果(second round effect)にもよる。つまり、原油安がサービス部門や製造業にどう影響するかにもよる」

◾️欧州の難民問題の影響は?
「ヨーロッパ社会はこの問題により根本的に変わることになるだろう。問題をチャンスに変えないといけない。難民の受け入れは、政府による大規模な公共投資の結果、景気刺激になり得る

◾️2016年の優先順位は?
「経済回復の続行と物価上昇の道筋をつけること」

◾️物価上昇率2%の目標の達成に向けて取り得る手段は十分にあるのか?
政策手段は十分にある(Plenty of instruments)。決意、進める意思、能力のいずれもある(determination, willingness, capacity)。
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「ユーロ維持のために何でもやる」と宣言し、スーパーマリオとも呼ばれたドラギ総裁は、ほとんど表情を変えないのですが、たまにニヤリとして、ちょっとお茶目な印象

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そのドラギ総裁に対して、ピシャリと苦言を呈したのはアクセル・ウェーバー元ドイツ連銀総裁。ヨーロッパ中央銀行の理事でもありましたが、量的緩和に反発して、2011年に理事を辞任した経緯があります。
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「ヨーロッパ中央銀行の政策に限界はないが、中銀が達成できることには限界がある」

There is no limit to what ECB can do but there is a limit to what ECB can and will do.
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「2016年に望むこと」を聞かれたウェーバー氏は「中東の安定」
一方、同じセッションのパネリストだったヨーロッパ中央銀行のベノワ・クーリエ専務理事(上の写真では左から2人目)は「物価上昇率が2%に戻ること(inflation back to 2%) 」と発言。ほとんど懇願のように聞こえました^_^;
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