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12月米消費者物価予想外の下落、FRB目標到達に時間も

[ワシントン 20日 ロイター] - 米労働省が20日発表した2015年12月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.1%下落した。エネルギー価格が下がったほか、サービスの伸びも緩慢で、予想外の値下がりとなった。

市場予想は横ばいだった。こうした状態が続くと、物価が米連邦準備理事会(FRB)の目標とする2%に達するまでには時間がかかる可能性がある。

11月のCPIは前月から横ばいだった。

12月は前年同月比では0.7%上昇し、昨年12月以来1年ぶりの大幅な上昇率となった。市場予想は0.8%上昇を見込んでいた。11月は0.5%上昇だった。原油安の影響が一巡したことで前年比のCPIは上昇しつつあるが、最近の原油の一段の値下がりで、物価の底上げ効果は限定的だ。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.1%上昇した。11月までは3カ月連続で0.2%上昇を維持していた。12月の前年同月比は2.1%上昇と、2012年7月以来の大きな値上がりだった。11月は2.0%上昇だった。

FRBは昨年12月に9年半ぶりに利上げに踏み切り、政策金利のフェデラルファンド(FF)金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げて0.25-0.50%とした。

ただ、FRBが物価の目安とする個人消費支出(PCE)物価指数はコアCPIを大きく下回って推移。さらに、金融市場の流動性低下やここ数カ月間で経済成長が著しく減速したことを考えると、FRBが3月に再び利上げする可能性は低くなっている。JPモルガンなどのエコノミストらは次回の利上げが想定される時期を6月に遅らせた。

12月のCPIを項目別でみると、エネルギーが前月比2.4%下落した。ガソリンは3.9%のマイナス。11月はエネルギーが1.3%、ガソリンは2.4%のそれぞれ下落だった。食品は2カ月連続で値下がりした。

家賃や医療費が緩慢な伸びとなったことでコアCPIの上昇幅は限定的だった。帰属家賃は11月、12月といずれも0.2%の上昇。12月の前年同月比は3.1%上昇だった。若年層の就業が増えるにつれて賃貸住宅の需要が増していることが値上がりの背景。

医療費は前月比0.1%上昇し、11月の0.4%上昇から勢いが鈍った。診察費用は11月に1.1%上昇したが、12月は横ばいだった。

エネルギー、食品以外のモノでも、ドル高や在庫積み上がりを背景にいくつか値下がりの動きがみられた。衣類は0.2%下落と4カ月連続でマイナス。新車は0.1%下落で、前月のプラスからマイナスへ転じた。

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