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S&Pがイタリアのソブリン格付けを格下げ 世界で三番目に国債発行残高の多い国

スタンダード&プアーズがイタリアのソブリン格付けを1段階引き下げ、A(「シングルA」と読みます)としました。
また今後の見通し(outlook)はネガティブを維持しました。

代表的な格付け会社にはムーディーズ、スタンダード&プアーズ、フィッチの3社があります。

下に示したのは各社の長期格付けのシステムがどうなっているかの一覧表です。なおこの一覧表は格付けの高い方から主に投資適格債券の格付けだけを抜き取ったものです。つまりレーティング・テーブルの上半分だと考えて下さい。
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また短期債券については全く別の表記方法となっています。S&Pとフィッチは同じ記号を使っていますがムーディーズは表記方式が違うのでややこしいです。

さて、日本、米国の次に大きな債券市場を持っている国はイタリアです。イタリアの国債市場はヨーロッパ諸国の中ではドイツを抜いて最大です。
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今回の引き下げを受けてイタリア国債の買い手が少なくなった場合、ドイツがイタリアを救うことが容易ではないことはこの市場規模のグラフからも推察出来ます。

またイタリアの国債の半分以上は外人投資家が持っているという点も日本と大きく異なる点です。

次のグラフは世界の国債の中でいちばん格付けが高いものから順番に利回りをグラフにしたものです。(なおこの利回りデータは7月頃の古い資料です。)
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イタリアは今回シングルAに落とされました。

S&Pは5月に「イタリアのソブリン格付けを引き下げる方向で見直しに入った」と発表し、今週で3ヶ月の観察期間の期限が到来するので先週あたりから(たぶん今週格下げが発表されるだろう)と市場関係者は予想していました。

その意味では今日の発表はサプライズではありません。

S&Pは引き下げの根拠として経済成長が弱々しい事と連立政権の基盤の弱さを指摘しています。

なおムーディーズはイタリアの格付けをAa2としています。

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