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米国の代表的ETFに58億ドルの受渡未済が一時発生

フィナンシャル・タイムズのアルファヴィルによると株価指数ETFとしては世界最大のスパイダーS&P500ETF(ティッカー:SPY)に一時最高で58億ドルもの受渡未済(FTD)が発生していたのだそうです。

それを示したのが下のグラフです。
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(出典:FT Alphaville)
8月だけで見るとSPYの受渡未済額は件数ベースで去年より254%も多かったです。

また8月15日の時点でのSPYの受渡未済は他のどの個別銘柄の未済額より多かったす。

FTアルファヴィルはかねてからETFは他の株より受渡未済が多い傾向があると指摘していました。

僕はその一因はETFという商品の構造上の問題に由来すると思っています。
それは即ちCreation Unit(ETFの発行)ないしRedemption Unit(ETFのキャンセル)の処理が円滑に行かない場合、受渡に間に合わないというリスクを秘めているからです。

それに加えてフィナンシャル・タイムズのアルファヴィルはETFの鞘取りトレードを行う際のファイナンシングのトリックが関係していると指摘しています。

さて、今回、UBSのトレーダーが不正取引で23億ドルの損を出した事件がウォール街の注目を集めていますが、上のグラフは今回の事件がETFの受渡事務を混乱に陥れたことの状況証拠として興味深いです。

なお、FTアルファヴィルの記事はSPYだけについて書いてありますが、同様の問題がドイツDAX指数などの他の株価指数ETFでも起きたと疑うべきでしょう。

最後に念のために付け加えておくと受渡未済は証券会社の問題であり、スパイダーS&P500ETF(ティッカー:SPY)という商品の信用の問題では無いことを強調しておきます。だからこのニュースを見て僕がSPYをトレードすることをやめるか?といえば、そういうことはありません。

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