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Sペン氏、物議かもした過去の「政治活動歴」

2度アカデミー賞に輝いた俳優ショーン・ペン氏(55)は映画での名演技でも知られているが、映画を離れた政治的活動でもよく知られる存在だ。9日に明らかになったメキシコの麻薬王ことホアキン・グスマン受刑者との単独インタビューも、米政府との関係が芳しくない相手と会談し、物議をかもすという彼のやり方の一例だ。

 ペン氏とグスマン受刑者との会談はローリングストーン誌に掲載されているが、こうした記事のためにペン氏が挑発的な仕事を引き受けるのはこれが初めてではない。

 2008年にペン氏は米誌ザ・ネーションの誌上で当時のベネズエラのチャベス大統領やキューバのラウル・カストロ国家評議会議長との会談について語ったことがある。

 ペン氏の派遣は外交目的がちりばめられた旅行記のようにも読める。ペン氏はそこで航空機の機械的な不具合に見舞われたと記す一方、カストロ氏にはオバマ大統領と会う意思があるかと尋ねている。

 ペン氏の広報担当者は10日、グスマン受刑者との会談について、ペン氏からのコメントはないと述べた。

 2004年にはイラク、翌05年にはイランを訪問し、誰と会い、どんな印象を持ったかについての連載記事を米紙サンフランシスコ・クロニクルに書いた。

 イラン訪問でペン氏は「また聞き」の情報には懐疑的だとし、こう書いた。「ジャーナリストは逆流した情報を追い求めることに多くの時間を費やしている。あちら側のこの人と話そう、こちら側はこの人だ(というようにだ)。(そうするうちに)透明さを失い始め、権力層にすべての照準を合わせ、どの土地であっても重要な論点を見失うことになる」

 ペン氏は一夜にしてハリウッドで最も歯に衣着せぬ活動家になったわけではない。1980年代にペン氏はタブロイド版の常連となった。マドンナさんとの結婚を含む「快挙」が大きく取り上げられたためだ。

 95年に死刑制度について問題を投げかけた映画「デッドマン・ウォーキング」でペン氏は初めてアカデミー賞の候補となった。

 ジョージ・W・ブッシュ氏が当選した2000年の大統領選挙ではペン氏の映画以外での政治的活動が活発になり、ハリウッドでの評判もそれに伴ってよくなった。

 02年にイラクを訪問したペン氏は同国に対する軍事攻撃に反対し、国連が大量破壊兵器の存在を探すなか、病院や孤児院などを回った。イラクに滞在している間、ペン氏はイラク政府関係者や一般市民と会い、ワシントンポストの記者にこう語った。「私の手が血で汚れるなら、それを見えないようにはしたくない」。その1年余り後、ペン氏はミステリー小説を題材にした「ミスティック・リバー」で最初のアカデミー賞を得た。

 その後の数年間、ペン氏はブッシュ政権(当時)への批判的な発言を繰り返した。ブッシュ大統領に批判的だったベネズエラのチャベス前大統領にペン氏を近づけたのもそうした批判だった。チャベス氏が13年に死去した際、ペン氏はこう述べた。「きょう米国は友人を失った。自身も知らなかった友人をだ。世界中の貧しい人々は英雄を失った。私は自分に授けられた友人を失った」

 この10年、ペン氏は自然災害で大きな被害に遭った地域を訪問してきた。大型ハリケーン「カトリーナ」の被災地ルイジアナ州ニューオーリンズや2010年の地震で被災したハイチ、12年の大洪水の後のパキスタンなどだ。ペン氏はハイチ救済支援団体を設立し、家を失った住民のための仮設住宅の運営や、地域への医療サービスの提供などを行っている。

 09年にペン氏は、サンフランシスコ市議でゲイであることを公言していたハーベイ・ミルク氏を演じた映画「ミルク」で2つめのアカデミー賞を獲得した。同性婚を認める動きは当時、まだそれほど盛り上がっていなかったが、ペン氏は授賞式で同性婚への支持を約束した。

By ERICH SCHWARTZEL

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