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- 2016年01月09日 08:50
【これが】「安倍総理、最低賃金時給1500円を公言」【アベノミクスだ!】
壮大な経済緩和政策を行ったはいいが、金は投機家や海外に流れるばかりで、末端で働く労働者には全く恩恵のなかったアベノミクス。それがようやく労働者のためのものになりそうだ。
安倍晋三総理大臣は、2016年1月8日に行われた衆議院予算委員会の答弁の中で、安倍政権下の世帯として「景気が良くなったから働き始めようか」と働き始めた妻が、パートタイムで月25万円を稼ぐというモデルを示したのである。
例えはパートタイムであるが、仮にフルタイムであるとして8時間労働を20日行った場合、月額25万円を稼ぎだすためには250000/160=1562.5、端数切り上げで1563円が必要となる。つまり安倍総理は時給1500円以上の賃金を目指していると公言したのである。もちろん、パートタイムであればもっと時給は高くなる。ということは「最低賃金1500円」を公言したと言っていい。
最低時給1500円といえば、アルバイトを行う若者らが時給1500円の実現を求めるデモをした際に、専門家に「時給1500円で日本は滅びる」(*1)とまで指摘された賃金である。しかしこれを安倍総理は実現すべきモデルとして我々の前に示した。
憲法学者の「違憲である」という意見を無視して安保法制を推し進めた実績のある安倍政権なのだから、経済の専門家たちの意見なんか徹底的に無視して、我々末端労働者たちのために時給1500円をきっと達成してくれるだろう。
がんばれ!安倍晋三!!応援しているぞ!!!
さて。まじめに話をする。
まず、現状において最低賃金が時給1500円になれば、専門家の指摘通り、多くの産業が崩壊するに違いない。そして専門家として例に上げた中嶋よしふみ氏は「最低賃金を上げるという、雇用をセーフティネットとするような考え方は辞めるべきだ」と主張する。僕もそれはそのとおりだと思う。
ただし、中嶋氏は1つ大切なことを忘れている。それはなぜ最低賃金スレスレの時給で働かざるをえない人がいるのかということだ。理由は簡単で、彼らは働かなければ食べていけない状況にあるからだ。そうであるから安い時給でも一生懸命に働く。
ではなぜ、働かなければ食べていけない状況にあるか。これも理由は簡単で、セーフティネットが機能していないからだ。セーフティネットが機能していないから、貧しい人が低賃金で働かざるをえない状況に陥る。
つまり、現在の時給1000円にも満たない状況があるというのは、セーフティネットが機能していないという条件において初めて成り立つのである。
逆に言えばセーフティネットが機能すれば、低賃金労働には人が集まらなくなり、自ずと時給は上がる。そうなってようやく景気は循環を始め、まっとうなインフレ傾向の経済になるのである。
それは決して中嶋氏の言うような「被害者意識を持っている限り、低賃金から抜け出すことはできないだろう」などと、労働者に責任をおっかぶせるような話にはならない。むしろきっちりと被害者意識を持って、セーフティネットが機能するように訴えることこそ、日本の景気向上にとって重要なのである。
そしてもう一つ指摘しておく。
現状において、時給1500円。つまり、フルタイムで働いて25万円を労働者がもらうことで「日本が滅びる」というなら、今の日本という国は時給1500円も貰えない労働者の人生を食い潰す事によって、はじめて成立しているのだと言える。これはとても恥ずべき事態である。日本の主権者として情けないことである。
だから僕自信はセーフティネットが機能する社会を望むが、この際、時給1500円でもいい。国民を見殺しにしなければ成り立たない国など、いっそのこと滅ぶべきなのだ。どちらにせよ見殺しにされ続ける今の状態ほど悪いということはない。
せっかく今回、安倍総理が口を滑らせて、最低賃金時給1500円を公言してしまったのだ。この機会を逃さずにハッキリとした被害者意識を持って、時給1500円でも、セーフティネットの充実でも、とにかくどちらでもいいから主張していくことが必要であると、僕は考える。
*1:マクドナルドの「時給1500円」で日本は滅ぶ。(中嶋よしふみ BLOGOS)
安倍晋三総理大臣は、2016年1月8日に行われた衆議院予算委員会の答弁の中で、安倍政権下の世帯として「景気が良くなったから働き始めようか」と働き始めた妻が、パートタイムで月25万円を稼ぐというモデルを示したのである。
例えはパートタイムであるが、仮にフルタイムであるとして8時間労働を20日行った場合、月額25万円を稼ぎだすためには250000/160=1562.5、端数切り上げで1563円が必要となる。つまり安倍総理は時給1500円以上の賃金を目指していると公言したのである。もちろん、パートタイムであればもっと時給は高くなる。ということは「最低賃金1500円」を公言したと言っていい。
最低時給1500円といえば、アルバイトを行う若者らが時給1500円の実現を求めるデモをした際に、専門家に「時給1500円で日本は滅びる」(*1)とまで指摘された賃金である。しかしこれを安倍総理は実現すべきモデルとして我々の前に示した。
憲法学者の「違憲である」という意見を無視して安保法制を推し進めた実績のある安倍政権なのだから、経済の専門家たちの意見なんか徹底的に無視して、我々末端労働者たちのために時給1500円をきっと達成してくれるだろう。
がんばれ!安倍晋三!!応援しているぞ!!!
さて。まじめに話をする。
まず、現状において最低賃金が時給1500円になれば、専門家の指摘通り、多くの産業が崩壊するに違いない。そして専門家として例に上げた中嶋よしふみ氏は「最低賃金を上げるという、雇用をセーフティネットとするような考え方は辞めるべきだ」と主張する。僕もそれはそのとおりだと思う。
ただし、中嶋氏は1つ大切なことを忘れている。それはなぜ最低賃金スレスレの時給で働かざるをえない人がいるのかということだ。理由は簡単で、彼らは働かなければ食べていけない状況にあるからだ。そうであるから安い時給でも一生懸命に働く。
ではなぜ、働かなければ食べていけない状況にあるか。これも理由は簡単で、セーフティネットが機能していないからだ。セーフティネットが機能していないから、貧しい人が低賃金で働かざるをえない状況に陥る。
つまり、現在の時給1000円にも満たない状況があるというのは、セーフティネットが機能していないという条件において初めて成り立つのである。
逆に言えばセーフティネットが機能すれば、低賃金労働には人が集まらなくなり、自ずと時給は上がる。そうなってようやく景気は循環を始め、まっとうなインフレ傾向の経済になるのである。
それは決して中嶋氏の言うような「被害者意識を持っている限り、低賃金から抜け出すことはできないだろう」などと、労働者に責任をおっかぶせるような話にはならない。むしろきっちりと被害者意識を持って、セーフティネットが機能するように訴えることこそ、日本の景気向上にとって重要なのである。
そしてもう一つ指摘しておく。
現状において、時給1500円。つまり、フルタイムで働いて25万円を労働者がもらうことで「日本が滅びる」というなら、今の日本という国は時給1500円も貰えない労働者の人生を食い潰す事によって、はじめて成立しているのだと言える。これはとても恥ずべき事態である。日本の主権者として情けないことである。
だから僕自信はセーフティネットが機能する社会を望むが、この際、時給1500円でもいい。国民を見殺しにしなければ成り立たない国など、いっそのこと滅ぶべきなのだ。どちらにせよ見殺しにされ続ける今の状態ほど悪いということはない。
せっかく今回、安倍総理が口を滑らせて、最低賃金時給1500円を公言してしまったのだ。この機会を逃さずにハッキリとした被害者意識を持って、時給1500円でも、セーフティネットの充実でも、とにかくどちらでもいいから主張していくことが必要であると、僕は考える。
*1:マクドナルドの「時給1500円」で日本は滅ぶ。(中嶋よしふみ BLOGOS)