記事

性的少数者向け経営幹部養成「ブートキャンプ」 スタンフォード大が創設

【スタンフォード(米カリフォルニア州)】米スタンフォード大学ビジネス・スクールは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBT)の性的少数者が経営幹部に昇進するのを支援するプログラム「LGBT経営指導者プログラム」を今年7月に開設することになった。

 大学レベルでLBGT向けのプログラムが設定されるのは初めて。LBGTの中堅社員を対象に1週間の短期集中研修が行われる。参加者は、個人的な指導力評価を与えられ、経営研修を受ける。プログラム・ディレクターのサラ・ソウル教授とトーマス・ウルスター講師によれば、同ビジネススクールで評判の高い講座「アクティング・ウィズ・パワー」の簡約版のほか、デザイン思考の指導を提供する。また、本当の指導力とは何か、職場で性的傾向をどこまでオープンにするかといった問題についても取り組む。

 定員は50人程度で、企業が受講者を選定するほか、個人でも応募可能。授業料は約1万2000ドル(約143万円)。大学側は、専門職を約10年間、管理職を5年間務めた者にとってうってつけのプログラムだとしている。ウルスター講師は「企業は早急に経営陣の多様化を図ろうとしているが、LGBTであることを公表した経営幹部は非常に少ない」と指摘する。

 性的少数者であることを公表した社員に対し、福利厚生などで便宜を図る企業は増えている。だが、フォーチュン誌の米企業上位500社番付に入っている企業で、性的少数者であることを公表したのは、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)だけとみられる。

 法人向けコンテンツ・プラットフォーム会社のマット・マキニスCEOは、中学3年生の時にゲイであることを公表した。しかし今でも、投資家に自分の企業を売り込む際に、性的少数者としての問題に悩むと話す。マキニス氏は、最近男性と結婚し、結婚指輪をしている。指輪を見たある投資家が夫人のことを尋ねたことがあったが、自分がゲイであることを告白すれば取引が不成立となるのではと恐れて、訂正しなかったという。

 マキニス氏は、こうした状況で何を言えばいいか悩まざるを得ないとなると、「仕事への自信を失うことになってしまう」と話し、LGBT向けプログラムへの期待を示した。

By GEORGIA WELLS

あわせて読みたい

「LGBT」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    悪質な収集家に裁判官怒りの一言

    阿曽山大噴火

  2. 2

    立民議員の官僚叩きに批判が殺到

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  3. 3

    ベガルタ選手 交際相手DVで逮捕

    SmartFLASH

  4. 4

    淡々とデマ正した毎日新聞は貴重

    文春オンライン

  5. 5

    岸防衛相の長男 フジ退社で衝撃

    文春オンライン

  6. 6

    歴史消す日本政府と追及せぬ記者

    田中龍作

  7. 7

    初鹿明博氏が議員辞職する意向

    ABEMA TIMES

  8. 8

    国に従わず支援求める朝鮮学校

    赤池 まさあき

  9. 9

    米山元知事が橋下氏の煽動に苦言

    SmartFLASH

  10. 10

    マスク拒否で降機「申し訳ない」

    ABEMA TIMES

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。