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一難去ってまた一難 今度はイタリアとスペイン政府のお金が底をつく

ヤレヤレ。

折角米国の連邦債務上限引き上げ法案が成立し、危機一髪の状態を逃れたと思いきや、今度は欧州がおかしくなっています。

英国の『テレグラフ』紙に「若しイタリアとスペインが国債を出せなくなってしまったら、イタリアは今年9月に、スペインは来年2月にお金が底をつく」というJPモルガンの見解が紹介されたことでイタリアのソブリン・スプレッド(=イタリア国債とドイツ国債の金利差)が拡大しています。(下のグラフはソブリン・スプレッドですが2週間くらい前の古いデータです。)

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現在、イタリアとスペインの10年国債利回りは6%を超えており、実質的に独力でのファンディングが出来なくなる危険性を孕む水準まで来ています。

『テレグラフ』の国際ビジネス編集長、アンブローズ・エヴァンス・プリッチャードによると「先に欧州首脳がギリシャの救済で合意した際、欧州金融安定化基金(EFSF)の枠は拡大しなかったのだが、これが投資家から足元を見られる原因となってしまった」としています。

つまりギリシャ、アイルランド、ポルトガルの各国に対して既に約束している支援金を除外するとEFSFには2750億ユーロしか残っておらず、これでは到底イタリアとスペインの両方を救う事は出来ないというわけです。

なお昨日発表された欧州の製造業購買担当者指数が50.4と景気拡大の分岐点である50に限りなく近くなってしまっていることが投資家に新しい懸念材料として認識され始めています。

普通、景気と国債の価格は逆相関と考えられますが、景気が悪くなる事が国債の人気にマイナスに働く場合も稀なケースとして存在します。それは「借金の返済能力」が問われるケースです。いまはそういう局面です。

とくに現在のイタリアは経済の低成長がすっかり板についてしまった観があります。すると経済成長のロードマップが描けないので税収の増加も見込み薄であり、「政府の歳入が増やせないのなら怖くてイタリア国債なって買えない」という論法でイタリアを皆が敬遠しはじめているのです。

イタリアの場合、他のPIIGSに比べれば工業の足腰はしっかりしています。だから為替さえ安くなれば輸出競争力はある程度取り戻せるわけです。しかし昨今の米国の連邦債務上限引き上げ問題がモタモタしていた関係で、肝心のユーロがなかなかザックリ調整してくれない、、、そうこうしているうちに欧州全体の景況がどんどん悪化してしまったというわけです。

このところの欧州株が枕を並べて討ち死に状態になっているのはこの「強すぎるユーロ」に因るところが大きいのです。

イタリアMIB指数

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