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どんな「矢」で「的」を射るんですか、という「手段」の部分について、安倍政権は明快な説明ができていない

本会議、安倍総理の外国出張に関する報告と、補正予算案提出にあたっての麻生財務相の財政演説。

安倍総理の演説を聞いていたら、G20首脳会談の報告のくだりで、

「世界経済の減速が懸念される昨今、最大のテーマは経済の成長でした。私からはアベノミクス第2ステージ、とりわけ戦後最大のGDP600兆円、希望出生率1.8、介護離職ゼロ、という3つの明確な的に向かって新しい3本の矢を放ち、一億総活躍社会の実現を目指すという新たな考え方について詳しく説明し、各国首脳の理解と支持を得ました」

と言っていたので、ん?と思った。

3つの明確な「的」に向かって新しい3本の「矢」を放つ??

「GDP600兆円」「希望出生率1.8」「介護離職ゼロ」は、安倍総理は発表時の記者会見からずっと「新・3本の矢」と表現してきたはずだ。そして、「それは矢じゃなくて的だろ」と突っ込まれてきたはずだ。四方八方から突っ込みを受けて、今になって「矢」じゃなくて「的」に直したのかと思いきや、夕方の統一会派の財務金融部門のヒアリングでは、財務省は依然としてこの3つを「矢」だと言っている。

「矢」でも「的」でもどうでもいいだろ、と思うかもしれないが、これには「原因」と「結果」、「手段」と「目標」の大きな違いがある。そして、安倍総理がしれっと言い直したように「GDP600兆円」「希望出生率1.8」「介護離職ゼロ」の3つが「矢」じゃなくて「的」ならば、じゃあ「的」に向けて射る「矢」は何なのですか、という事になる。どんな「矢」で「的」を射るんですか、という「手段」の部分について、安倍政権は明快な説明ができていない。 一方、財務省は変わらず、「私どもは、これが新・3本の矢だと思っております」と。「どっちなんだか、はっきり政府の見解を示してください」と求めておいた。どうも、深遠な考えや入念な戦略があるようでいて、本当のところは、その場しのぎの間に合わせをやっているような気がしてきたぞ。

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