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企業というのは「聖堂」を作り始めたらオワリだ。その意味ではアップルの株価も終わりが近い

ドットコム・バブルのピークにシスコがシリコンバレーの一番奥のサンノゼより、更にずっと南に下がったコヨーテ・バレーという処にバカでかい土地を取得したことがあります。「同社の未来のキャンパスにする」というのがその主張です。

でもコヨーテ・バレーは果樹園などの広がる50年前のサウスベイの面影を残す農業地帯であり、基本的にアクセスが一本(South Valley Freeway=US101)しかありません。

若しそこへシスコの大きなキャンパスが引っ越してきたら渋滞がひどくなるのは目に見えています。

そんな当たり前の事が、ドットコム・ブームに毒されて思考が朦朧としていた投資家達にはわかりませんでした。

案の定、そこがドットコム・バブルの天井だったのです。

この他、大成功を収めた企業が豪華な本社社屋を建てたとたんに株価がピークを打つというのは昔から何度も繰り返されてきた、株式市場で最も信頼できる(reliable)早期警戒シグナルです。

オラクルがレッドウッドショアに本社社屋を建てた時、三洋証券が「世界最大のトレーディング・フロア」を塩浜に建てた時など具体的な事例には枚挙にいとまがありません。

MarketHackの姉妹ブログメディア、TechWaveを読んでいたらアップルが今度「1万2000人が働ける宇宙船型のビルを建設したい」とクーパチーノの市議会で提案したのだそうです。

僕はこの記事を読んで「ぞぞーっ」と悪寒が走りました。

なぜならこれは株式市場的にはアップルの「売りシグナル」が点灯したことを意味するからです。

因みにアップルは現在のキャンパス(One Infinity Loop)を建設した時もちょうどTechWaveの動画と同様に、市議会で公聴会が開かれ、その立地の賛否に関して喧々諤々の議論がありました。僕は既視感であたまがクラッとしました。

すったもんだした後で現在のキャンパスにやっとこさアップルが入居できた頃は既に同社の株価は死地を彷徨っていました。

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