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なんだ新年早々、おはギャアかよ(笑) ひとくちにサウジアラビアといっても、いろんな側面があることを忘れずに

さっき起きたら、アジア株式市場が大発会から溶けていた(笑)

下げの理由はサウジアラビアとイランが外交を断絶したというニュースと、12月の中国製造業購買担当者指数が冴えなかったというニュースらしいですね。

サウジとイランのニュースに関する、読者の反応を見て、ひとこと付け加えておきたいことがあります。

それはつまりサウジアラビアと言っても、いろいろな側面があり、たぶんワッハービズムというコトばかりが強調されて、サウジのモダンでハイテクな、もうひとつの素顔は、あんまりみんな知らないのじゃないか? ということです。

サウジアラビアの国有石油会社はサウジ・アラムコで、同社は2,600億バレルの確認埋蔵量を誇っています。因みに上場石油会社の王者、エクソン・モービルの確認埋蔵量が250億バレルだから、いかにサウジ・アラムコが馬鹿デカいかがお分かり頂けると思います。

サウジ・アラムコの本社はサウジアラビア東部のダーランにあります。サウジ・アラムコにはサウジアラビアの人々に加えて、世界のエクスパトリエイト(特定の職能を持ったスペシャリストが、外国で働くこと)が高い報酬とやりがいのある仕事を求めて働きに来ています。

下はそんな同社の従業員を紹介する動画です。



彼らや彼女たちは、厳重なセキユリティの下で、別世界のようなアメニティを与えられ、そこで働いています。

サウジ・アラムコは非上場なので企業価値を測るのは難しいけれど、保守的に見積もって300兆円くらいの時価総額に換算できると思います。

何が言いたいか? と言えば、長年かけて育んだ、企業価値、事業ノウハウ、人材などを、一気にぶち壊すような馬鹿な真似は彼らはしないということです。

サウジ・アラムコはもともとソーカル(こんにちのシェブロン)とテキサコのJVでした。その関係で、アメリカの企業文化を、かなり引き継いでいます。もちろん、今日ではサウジ・アラムコは完全に国有化されており、しかもサウジアラビアとアメリカは、だんだん外交的に距離を置くようになっています。

しかし、それと現場でのオペレーションは、また別物です。サウジ・アラムコは主にアメリカで開発された世界最新鋭の探索・生産技術、IT技術などを駆使し、シリコンバレーやヒューストンの企業文化とさして変わらない価値観に基づいて操業しているわけです。

このリアリティーを忘れると、「すわ石油危機!」とか、短絡的な投資判断に陥ります。

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