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これからの時代、コネは自分で作るもの LinkedInの利用価値

コネと言うと何かネガティブな響きを持ちますが、そもそもの語源は英語のconnectionであり、「つながり」という意味です。

いまアメリカではこのコネクションが注目されており、流行語のようになっています。

コネクションに関する議論が花盛りになっている一因は先のLinkedIn(リンクトイン)のIPOです。

そこでアメリカで言うところのコネクションについて少し説明します。

金融関係者ならブルームバーグのメッセージ機能の便利さは良く承知していると思います。

証券会社と運用会社、インベストメント・バンカーと企業のCFOなど、ブルームバーク端末を通じてビジネスの当事者同士がつながっているので会社のメールを使わなくても即時にメッセージがやりとり出来ます。

このようにしてブルームバーグのユーザー・アカウントを通じて形成されるネットワークは混じり気が無く雑音が比較的少ないという点で非常に利用価値が高いし、場合によっては「生命線」となります。

例えば証券会社をレイオフされた従業員のアカウントはしばらくブルームバーグがログインを認めます。

これは次の職探しをする際にブルームバーグに自分のユーザー・アカウントが残っていることで求職がしやすくなるからです。

そのこと自体、ブルームバーグというネットワークを介在して形成される人的なつながり、つまりコネクションが大変価値のあるものだという証だと思います。

しかしそのブルームバークのネットワークにも限界はあります。それは業際的な人脈作りには全く役に立たないという点です。

例えば先日、知人とランチをしていたのですが、彼はデータベース関係の技術者でグラフィックス・チップ(=エヌヴィディアのGフォースみたいな半導体)をデータ・センター向けに転用する際のシステム・デザインを研究しています。

その彼にリンクトインを経由してHFT(ハイ・フリックエンシー・トレーディング)を専門とするヘッジファンドから仕事のオファーが来ました。

そこで「ヘッジファンド業界って、どーなのよ?」という話を聞くために僕をランチに誘ったというわけです。

この場合、ハイテクと金融という普段は断絶した2つのドメインを掛け合わせることによって価値創造がなされているわけで、従来のひとつのギョーカイの中だけのコネクションではピンポイントで欲しい人材が特定できないわけです。

リンクトインはそのような業際的なシチュエーションで極めて効力を発するサービスです。

下はニューヨーク・タイムズがリンクトインのIPOに関して広告代理店やメディア・コンサルタントの専門家の意見を聞いているビデオです。



ここに登場する識者たちが口を揃えて言っていることはリンクトインのネットワークは優秀な人材を中心としたコミュニティなので広告を出す立場からすると極めて利用価値が高いということと、リンクトインが蓄えたデータの有効活用はまだ十分ではなく、将来の成長余地は大きいという点です。

さらにリンクトイン上の自分の経歴は本人が一生かけて積み上げてゆくものだから(Facebookなどより)永続性(longevity)があるという意見も出されています。

テクノロジーは日々進歩していますし、新しいサービスやビジネス・オポチュニティは毎日生まれています。

するとそのような変化に対応できる「コネづくり」を普段から考えておかないと、例えばクリーブランドの鉄工所の従業員のようにある日、産業の構造変化の波が襲ってきて工場が閉鎖された時、職種そのものが無くなってしまうということになりかねません。

日頃から業際的なコネづくりの努力を怠っていると、求職職種と自分のスキルのミスマッチが原因で永久に次の職に就けなくなるという事態になるのです。

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