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中国アップル・ストア「白いiPhone 4流血事件」 誰が悪い?

中国のアップル・ストアで先週末に「白いiPhone 4」の発売が開始され、詰めかけたアップル・ファンと店員との間で小競り合いが起こり、流血事件に発展しました。

このニュースに接したアメリカ人からは「中国人は行儀がわるい」という声が上がっています。しかし僕の考えではアップル側にも非があると思います。

つまりアップルは最近、「煽りマーケティング」にいっそう寄りかかった経営になってきており、「店の前に長蛇の列が出来ている」とか、そういう事がメディアに報道されることが企業戦略上、きわめて重要になっているのです。

もちろんアップルが新製品発表時のBuzzに依存するのは最近にはじまったことではありません。

でもかつてアップルの新製品が出るたびに話題をさらったのは、それらの新製品そのものがグレートであり、着想が奇抜であり、デザインが美しかったからです。

さらにそれらの新製品を紹介する時のスティーブ・ジョブスのプレゼンの上手さにも言及しないわけにはゆきません。

おもわず引き込まれてしまうストーリー性を商品に持たせること、そして「未来のデバイスはこうあるべきで、その使われ方はこうでなければいけない」という風に彼自身の価値観や美意識を臆することなく前面に押し出すこと、そのようなアグレッシブな姿勢こそがアップル・イベントを体に電流が流れるような、痺れる体験にしてきたのです。

しかし最近のアップルの製品発表はincremental、つまりチョコチョコした改良でお茶を濁しており、Wow factor(オッ、これは凄いという驚き)は相対的に低下しています。

本当に良い商品、本当に話題性のある意匠であれば、ストアの前で飢餓感を演出しなくてもその商品はヒットします。

今回、騒動をおこしたのは本当のアップル・ファンではなく、スキャルパー(転売目的に買い占めるダフ屋)だったのではないか?という指摘もあります。

それは確かにそうなのかも知れません。でも彼らが演出する安っぽいBuzzに寄りかからざるを得ないアップルにはハッキリ言って幻滅を感じます。

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