
- 2016年01月07日 07:01
復興支援も地域活性も、求められている人材は、自分の経験を活かせる知恵を持ったプレイヤー
どうも鳥井(@hirofumi21)です。
昨年もお伺いさせてもらったイベント「復興、そして、その先へ ~キャリアを生かして未来をつくる仕事を~ 日本財団 『WORK FOR 東北』 説明会」に今年もまた参加してきました。
参照:国と民間の距離を縮める「WORK FOR 東北」 | 隠居系男子
今日はこのイベントに参加してみて感じたことを、少し書いてみようと思います。
まずは、「WORK FOR 東北」とはどんなプロジェクトなのか、公式サイトから少し引用しておきます。
僕が今回のイベントで強く印象に残っているのは、パネルディスカッションでご登壇されていた一般社団法人RCF UBSコミュニティ支援プロジェクト マネージャーの山口里美さんのお話です。
山口さんは、もともと民放のドキュメンタリー番組を作る制作会社に勤めており、TBS「情熱大陸」や、テレビ東京「ガイアの夜明け」などの番組制作に携わっていた方です。
山口さんは震災直後、石巻でのボランティア活動に参加し、被災地の現状を目の当たりにして、その際に中長期かつローカルレベルで復興に関わる必要性を実感したそうです。
そんな時にTwitterで、一般社団法人RCFのツイートをみつけて2012年8月よりRCFにジョインされたようです。
現在は、復興支援員「釜援隊」の立ち上げ・育成とマネジメント体制のサポートをしつつ、市民セクターの活性化、中心市街地活性化、観光プラットフォーム構築などに携わって活動をされています。
山口さんのお話の中でも、特に印象に残っているお話が2つあります。
ひとつは、山口さんがAD時代に上司のディレクターさんから言われたという「お前がパンツを脱がないと、相手もパンツを脱がない」というお話。
突然、よそ者が被災地に入ってくることは異常なことであり、それはドキュメンタリー番組を作っている時のカメラと一緒。
「何?この人?」と現地の方々に思われている中で、どうやって腹を割って話をするのか、その時に頭に浮かんだ言葉が上述した上司の言葉だったようです。
まずは自分から腹を割って話していかなければいけない。そして、誰からどうやって交渉していき、どう口説きながら次のアクションに繋げていくか。そんな時にドキュメンタリー番組の制作を通して得た経験が活かせたとのことでした。
もう一つ印象に残っているお話は、「テレビはチャンネルをとめてもらわなければいけない。そのためには伝えることを一瞬で伝えなければならず、そうではなければ素通りされてしまう」というお話です。
これを復興地域に置き換えると、地域の人々というのは、職人気質の方が多く、彼らが作り出す商品のクオリティはとても高いそうです。しかし一方で、販路や賑わいをつくりだす力が弱い。
「どのようにターゲットに売り込むのか」という部分を現地の方々と一緒に考える際に、前職の経験から一歩引いた目線でアドバイスできる、それが山口さんの強みとなったようです。
また、島根県海士町や五島列島など、地方活性化における先行事例を、ドキュメンタリー番組の取材を通じて具体的に知っていたということも大きかったとおっしゃっていました。
一見、メディアに従事していた人の経験が復興支援において、直接役立つとは思えませんよね。
まちづくり系やコミュニティデザイン、商品企画やマーケティングに携わっていた方々のほうが、もっと即戦力となりそうなイメージです。
しかし、番組制作会社に勤めていた経験が実は非常に価値のあるものであったわけです。
僕自身も、地域の情報を発信するウェブメディアを運営している身として、話を聞きながら「あー、確かにそうかもしれない!」と思わされました。
被災地の復興支援において、一見役に立つかどうか分からないような職歴であっても、興味関心が強く、何かしら自身の経験を活かそうとし、その知恵があれば、必ずどこかで活かすことができるのかもしれません。
最後に少し本筋とは話がズレてしまいますが、山口さん曰く、「地域に訪れる人々の中には、プランだけ提示して、現場で汗をかこうとしない人も多い」と。
もちろん、プランを考える人も必要らしいですが、更に必要とされているのは、現場でしっかりと汗を書きながら、地域の人々と一緒に地域の人達が一段階段を上がるために、後ろからおしりを押してくれる人たちである、と。
ここでもプランナーではなく、「プレイヤーの重要性」が語られていました。
このお話を聞きながら、僕らが「灯台もと暮らし」の中で島根県海士町を取材した際に、観光協会の青山さんが同様の事をおっしゃっていたのを思い出しました。
参考:【島根県海士町】移住希望の若者よ「プレイヤーを目指せ。もうプランは十分だ」 | 灯台もと暮らし
東北での復興支援であろうが、過疎地域の活性化であろうが、求められている人材は同じだということでしょう。
復興支援にや地域活性に興味を持つ若い世代に、ぜひ知っておいて欲しいことなので、合わせてご紹介しておきました。
当日のイベントやパネルディスカッションの様子は、公式サイトの方にも掲載されているので、ぜひお読みください。
参考:11月18日「WORK FOR 東北」個人向け説明会 ~パネルディスカッションレポート~ 新着情報|WORK FOR 東北(ワークフォー東北) - ともに働く。ともに育つ。
昨年もお伺いさせてもらったイベント「復興、そして、その先へ ~キャリアを生かして未来をつくる仕事を~ 日本財団 『WORK FOR 東北』 説明会」に今年もまた参加してきました。
参照:国と民間の距離を縮める「WORK FOR 東北」 | 隠居系男子
今日はこのイベントに参加してみて感じたことを、少し書いてみようと思います。
「WORK FOR 東北」とは?
まずは、「WORK FOR 東北」とはどんなプロジェクトなのか、公式サイトから少し引用しておきます。
官と民間企業、そして個人の能力をマッチングさせることで、東北の復興を支援し、より強く、柔軟な地域づくりを目指すプロジェクトです。
(事業主体:日本財団、協働事業主体:復興庁)
CSRや人材育成等を目的として社員の派遣を検討されている企業担当者の方、および被災地で働き直接復興に関わることを希望する個人の方へ向けて、当ウェブサイトやイベントの開催、個別の訪問を通じて、着任へ向けた情報提供や各種調整を行います。
元ドキュメンタリー番組制作会社 山口里美さん
僕が今回のイベントで強く印象に残っているのは、パネルディスカッションでご登壇されていた一般社団法人RCF UBSコミュニティ支援プロジェクト マネージャーの山口里美さんのお話です。
山口さんは、もともと民放のドキュメンタリー番組を作る制作会社に勤めており、TBS「情熱大陸」や、テレビ東京「ガイアの夜明け」などの番組制作に携わっていた方です。
なぜ、復興支援に携わるようになったのか?
山口さんは震災直後、石巻でのボランティア活動に参加し、被災地の現状を目の当たりにして、その際に中長期かつローカルレベルで復興に関わる必要性を実感したそうです。
そんな時にTwitterで、一般社団法人RCFのツイートをみつけて2012年8月よりRCFにジョインされたようです。
現在は、復興支援員「釜援隊」の立ち上げ・育成とマネジメント体制のサポートをしつつ、市民セクターの活性化、中心市街地活性化、観光プラットフォーム構築などに携わって活動をされています。
「お前がパンツを脱がないと、相手もパンツを脱がない。」
山口さんのお話の中でも、特に印象に残っているお話が2つあります。
ひとつは、山口さんがAD時代に上司のディレクターさんから言われたという「お前がパンツを脱がないと、相手もパンツを脱がない」というお話。
突然、よそ者が被災地に入ってくることは異常なことであり、それはドキュメンタリー番組を作っている時のカメラと一緒。
「何?この人?」と現地の方々に思われている中で、どうやって腹を割って話をするのか、その時に頭に浮かんだ言葉が上述した上司の言葉だったようです。
まずは自分から腹を割って話していかなければいけない。そして、誰からどうやって交渉していき、どう口説きながら次のアクションに繋げていくか。そんな時にドキュメンタリー番組の制作を通して得た経験が活かせたとのことでした。
「テレビは、伝えることを一瞬で伝えないと素通りされる。」
もう一つ印象に残っているお話は、「テレビはチャンネルをとめてもらわなければいけない。そのためには伝えることを一瞬で伝えなければならず、そうではなければ素通りされてしまう」というお話です。
これを復興地域に置き換えると、地域の人々というのは、職人気質の方が多く、彼らが作り出す商品のクオリティはとても高いそうです。しかし一方で、販路や賑わいをつくりだす力が弱い。
「どのようにターゲットに売り込むのか」という部分を現地の方々と一緒に考える際に、前職の経験から一歩引いた目線でアドバイスできる、それが山口さんの強みとなったようです。
また、島根県海士町や五島列島など、地方活性化における先行事例を、ドキュメンタリー番組の取材を通じて具体的に知っていたということも大きかったとおっしゃっていました。
一見役に立たなそうな知識や経験が役に立つ。
一見、メディアに従事していた人の経験が復興支援において、直接役立つとは思えませんよね。
まちづくり系やコミュニティデザイン、商品企画やマーケティングに携わっていた方々のほうが、もっと即戦力となりそうなイメージです。
しかし、番組制作会社に勤めていた経験が実は非常に価値のあるものであったわけです。
僕自身も、地域の情報を発信するウェブメディアを運営している身として、話を聞きながら「あー、確かにそうかもしれない!」と思わされました。
被災地の復興支援において、一見役に立つかどうか分からないような職歴であっても、興味関心が強く、何かしら自身の経験を活かそうとし、その知恵があれば、必ずどこかで活かすことができるのかもしれません。
最後に
最後に少し本筋とは話がズレてしまいますが、山口さん曰く、「地域に訪れる人々の中には、プランだけ提示して、現場で汗をかこうとしない人も多い」と。
もちろん、プランを考える人も必要らしいですが、更に必要とされているのは、現場でしっかりと汗を書きながら、地域の人々と一緒に地域の人達が一段階段を上がるために、後ろからおしりを押してくれる人たちである、と。
ここでもプランナーではなく、「プレイヤーの重要性」が語られていました。
このお話を聞きながら、僕らが「灯台もと暮らし」の中で島根県海士町を取材した際に、観光協会の青山さんが同様の事をおっしゃっていたのを思い出しました。
参考:【島根県海士町】移住希望の若者よ「プレイヤーを目指せ。もうプランは十分だ」 | 灯台もと暮らし
東北での復興支援であろうが、過疎地域の活性化であろうが、求められている人材は同じだということでしょう。
復興支援にや地域活性に興味を持つ若い世代に、ぜひ知っておいて欲しいことなので、合わせてご紹介しておきました。
当日のイベントやパネルディスカッションの様子は、公式サイトの方にも掲載されているので、ぜひお読みください。
参考:11月18日「WORK FOR 東北」個人向け説明会 ~パネルディスカッションレポート~ 新着情報|WORK FOR 東北(ワークフォー東北) - ともに働く。ともに育つ。
[ PR企画 / 日本財団 ]



