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米国のIPO(新規株式公開)の知識 (5/5)

プロスペクタスは膨大なドキュメントなのでかなり英語ができる人でもこれを読むのは億劫だと思います。

そこで僕が日頃実践している「とばし読み」の方法をお教えします。

【IPO企業の事業内容を知る】
新しくIPOされる企業がどのような商売をやっているのかを知るのに役に立つ箇所は目次(Table of Contents)の中の「Business」という項目です。従ってここから読み始めるのが良いでしょう。

【その企業の属する業界の動向を把握する】
次に読みたい章は目次の中の「Industry Background」という項目です。

ここではその企業がどういう経営環境の中で事業を展開しているのかを知る上で役に立ちます。

IPOしようとする企業はしばしば外部の調査会社を雇って「業界動向」のデータを収集します。中国のネット関連企業などの場合はそもそも業界に関するデータが不足している場合もありますので「Industry Background」で開示される業界情報はときに大変役に立ちます。

このへんまで読んで(このIPOは面白そうだな)と思わなければ、もうこの先を読む必要はありません。

【経営者の来歴】
次に読みたい箇所は目次の「Management」の章です。重要な順番から言うとCEO、CFO、チェアマン、COOあたりの経歴を調べたいと思います。Independent Directorにはその企業に投資をしているベンチャー・キャピタルから差し向けられた人間が名前を連ねている場合が多いです。

特にCFOはこの企業に転職する前に他の公開企業でCFOを経験したことがあるかどうかに注目してください。(→未経験のところをいきなり公開会社のCFOを務めるというのはかなりリスキーです。)

【株主を調べる】
次にしたいのは「Principal and selling shareholders」の項目のチェックです。創業者がどのくらいの株式を支配しているのか?今回の売出しで創業者は株を売るのか(→1株も売らない方がよい)などに注目します。

またリストの下段の方はベンチャー・キャピタルの持ち株状況が書かれています。著名なVCが噛んでいるか?彼らが今回の売出しで持ち株を処分するのか?などをチェックしたいと思います。

このへんまでがそのIPOの楽しみな部分、ワクワクする部分に関する読書になります。しかし売出し目論見書のチェックは夢の部分だけではなく、悪い面、リスクなどについても注意を払う必要があります。そこで、、、

プロスペクタスは膨大なドキュメントなのでかなり英語ができる人でもこれを読むのは億劫だと思います。

そこで僕が日頃実践している「とばし読み」の方法をお教えします。

【IPO企業の事業内容を知る】
新しくIPOされる企業がどのような商売をやっているのかを知るのに役に立つ箇所は目次(Table of Contents)の中の「Business」という項目です。従ってここから読み始めるのが良いでしょう。

【その企業の属する業界の動向を把握する】
次に読みたい章は目次の中の「Industry Background」という項目です。

ここではその企業がどういう経営環境の中で事業を展開しているのかを知る上で役に立ちます。

IPOしようとする企業はしばしば外部の調査会社を雇って「業界動向」のデータを収集します。中国のネット関連企業などの場合はそもそも業界に関するデータが不足している場合もありますので「Industry Background」で開示される業界情報はときに大変役に立ちます。

このへんまで読んで(このIPOは面白そうだな)と思わなければ、もうこの先を読む必要はありません。

【経営者の来歴】
次に読みたい箇所は目次の「Management」の章です。重要な順番から言うとCEO、CFO、チェアマン、COOあたりの経歴を調べたいと思います。Independent Directorにはその企業に投資をしているベンチャー・キャピタルから差し向けられた人間が名前を連ねている場合が多いです。

特にCFOはこの企業に転職する前に他の公開企業でCFOを経験したことがあるかどうかに注目してください。(→未経験のところをいきなり公開会社のCFOを務めるというのはかなりリスキーです。)

【株主を調べる】
次にしたいのは「Principal and selling shareholders」の項目のチェックです。創業者がどのくらいの株式を支配しているのか?今回の売出しで創業者は株を売るのか(→1株も売らない方がよい)などに注目します。

またリストの下段の方はベンチャー・キャピタルの持ち株状況が書かれています。著名なVCが噛んでいるか?彼らが今回の売出しで持ち株を処分するのか?などをチェックしたいと思います。

このへんまでがそのIPOの楽しみな部分、ワクワクする部分に関する読書になります。しかし売出し目論見書のチェックは夢の部分だけではなく、悪い面、リスクなどについても注意を払う必要があります。そこで、、、

【リスクを調べる】
次に目次の「Risk Factors」のところを読みます。ここでは20から50くらいのさまざまなリスク項目が列挙されています。

全部読むのは骨が折れますね。

そこでどうしても全部はムリだと思う人は最初の5項目と最後の5項目(ただし「国にまつわるリスク」の前、あくまでもその企業に固有のリスクの最後の5項目という意味です)をとりわけ注意して読んでください。

最初の5項目はだれでも考えつく自明のリスクである場合が多いです。でもいちおうそれらもちゃんとおさえておく必要があるでしょう。

最後の5項目を重視する理由はIPOする企業がいちばん開示したがらない、きまりのわるい事情がリスク開示のいちばん最後の方に「こっそりと」挿入されてある場合が多いからです。

何を開示し、何を開示しなくてよいか?という問題はIPOの際にいつも弁護士事務所や投資銀行とIPO企業の間で争点になる部分です。開示の必要性を巡って関係者の意見が分かれる場合もあります。そのような「揉めている」事柄が厭々開示されるのは、大体、このあたりなのです。

【財務内容のチェック】
次はいよいよ財務内容のチェックです。そのためには目次の「Selected Consolidated Financial Data」という箇所を読みます。

これと同時に見比べながら読んでほしいのが、、、

【ディスカッション】
目次で「Management’s Discussion and Analysis」という箇所です。ここでは直近の会計年度の業績の詳細について、どういう事情が業績が良かった、あるいは悪かったということの経営陣による解説、説明がされている部分です。

なにか特殊な事情で業績が良くなったり、悪くなったりした場合にはその経緯がここで紹介されます。

また業績に影響を及ぼす経営管理上の目安になるデータや統計についても議論されます。

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