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「同性婚を認めて」―中国でも運動広がる

 一部の国で同性パートナーとの婚姻を認める動きが広がる中、中国でも若い男性が当局に同性婚を受け付けるよう求めて闘っている。

 今月、中国湖南省長砂市に住むサン・ウェンリンさん(26)は、同市の民事局に苦情を申し立てた。申し立てを行ったのは、地元当局からサンさんと同性パートナーの結婚届けの受理を拒否されたためだ。サンさんは、法律では婚姻は男女間に特定されていないと主張している。

 サンさんはウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)に対し、「夫と妻というのは、関係とアイデンティティーの両方の観点で理解できる」と話し、それは男女のカップルだけが結婚できるという意味だとは思わないと話した。

 サンサさんによると、裁判所はまだこのケースについて結論を出していない。サンさんは申し立てが受け入れられない場合には上訴するという。

 中国では同性愛者のコミュニティーによる権利拡大を求める動きが強まっている。中国では1997年まで同性愛は犯罪だった。さらに、2001年までは精神障害とみなされていた。

 今年11月には、同性愛者の交際向けアプリ「Blued」の運営企業が新規株式公開(IPO)を検討中だと明らかにした。同アプリの日々のアクティブユーザー数は300万人を超えている。2月には電子商取引最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)がコンテストを開催し、10組の同性愛者のカップルに、米カリフォルニア州での結婚式と新婚旅行をプレゼントした。その費用は全てアリババが負担した。その際、アリババはこのコンテストについて、「同性愛に対する尊敬と理解」につながることを期待していると表明した。

 サンさんは「一生のうちに母国で、法律上お互いの家族になりたいだけだ」とし、「最も基本的な願望と権利が否定されてきた。これを正当化するのは非常に難しい。大いに憤りを感じる」と語っている。

 サンさんが中国での初の同性愛者の婚姻が認められるケースとなるかどうかは明らかでない。だが、サンさんは楽観しているという。「今年進展がなければ、来年の結婚記念日にも登録事務所に足を運ぶ。自分たちの行動によって中国社会が変わると確信している」

By Alyssa Abkowitz, Marco Huang and Chang Chen

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