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人の弱さに思いを致す政治を!

先週12/18(金)、裁判員裁判で判決を受けた死刑囚に対して初めて死刑が執行されました。私は、裁判員裁判が導入された当初から、一般人である市民が裁判員として死刑事件に関与し、判決で死刑を言い渡すことに反対してきました。

もちろん、職業裁判官でも、死刑判決を言い渡す際には、相当思い悩みます。しかし、それは、 プロの裁判官だからこそできることなのです。

市民の中には、当然、精神的にタフな人もいれば、気弱な性格の持ち主もいます。気弱な一市民が、たまたま裁判員になって死刑判決の言渡しに関与することによって、裁判とはいえ人を殺す作業に加担したのを苦に思い、その後の人生で心の平穏を失い、十字架を背負い続けることさえあり得ます。

このように、プロでなければ、死刑判決の言渡しをためらうことはいくらでもあるのです。法律的には、死刑判決に関与することに根拠はあるにしても、心情的には、裁判員にとって、人を死なせる作業に手を貸した、という思いが一生つきまといます。

また、残虐な事件の極悪な犯人に死刑を言い渡す裁判官の判断を支持するにしても,市民自らが裁判員として死刑判決に関与することは、別問題です(質的に全く異なります)。

こうした懸念を避けるために、私なりにいろいろな制度を考えています。紙幅の関係で詳細は割愛しますが、いずれにしても、私は、気弱な人、ある意味、犯罪とか死刑などにこれまで関係なく、ごく普通に平凡に暮らしている人々に対するフォローやケアを忘れ、思いを致せない政治というのは、人間心理を十分理解しない薄ぺっらな政治だと思います。私は、そうした一市民の心に思いを致すのが政治の力・原点の一つだと考えています。そうした政治を目指したい。

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