さて、そんなチョクハンの1つにレオス・キャピタルワークスがあり、そのレオス・キャピタルワークスが運用し直接販売している投資信託にひふみ投信があります。ひふみ投信はレオス・キャピタルワークスが直接販売しているので、レオス・キャピタルワークスに口座を開いて購入する必要があります。
ひふみ投信は、その成績などもあり着実に人気を集め、2015年12月21日時点では281億円を集めています。
一方、そのひふみ投信と同じマザーファンドに投資するファンドとしてひふみプラスというファンドもあり、こちらはレオス・キャピタルワークス以外の販売会社で購入できます。
レオス・キャピタルワークスの販売会社ページによると現時点(2015年12月21日時点)では以下の証券会社・銀行で取り扱われているようです。
・株式会社SBI証券
・上光証券株式会社
・カブドットコム証券株式会社
・マネックス証券株式会社
・あかつき証券株式会社
・楽天証券株式会社
・株式会社ライブスター証券
・長野證券株式会社
・株式会社但馬銀行
・郄木証券株式会社
・株式会社秋田銀行
・ソニー銀行株式会社
・株式会社福岡銀行
・株式会社熊本銀行
・株式会社親和銀行
・株式会社栃木銀行
・株式会社千葉興業銀行
・株式会社北海道銀行
・株式会社岩手銀行
・スルガ銀行株式会社
・フィデリティ証券株式会社
・株式会社南都銀行
さて、これだけの販売会社で取り扱われているおかげか、後発にもかかわらずひふみプラスの純資産総額は644億円とひふみ投信(281億円)を大きく上回っています。(ひふみプラスの方が金額は上回っているのは知っていましたが、ここまで差があるとは正直思っていませんでした。)
アメリカの雄バンガードは半分以上が外販
ここで一つ視点を変えて、アメリカの投資信託運用会社の雄であるバンガードをみてみます。「"いい投資"探検日誌 アーカイブ」の竹川美奈子さんのバンガード視察ツアー報告会に参加しましたに以下の様な記述があります。
バンガードというと直販ノーロードというイメージがあるが現在は違っている。
DC,DBの年金関係が30%、IFA経由での販売が23%、残りの47%が直販。
半分以上は外販。
個人投資家にとってはワンストップで揃えられる環境が望ましい
バンガードの場合、数多くのファンドを取り扱っており、バンガードのみで買いたいファンドを揃えることも可能です。そのバンガードでも外販が無視できない割合になっています。翻って日本の直販投信を見ると限られたファンドのみの取り扱いとなっており、その直販会社の口座のみで買いたいファンドを揃えることはなかなかできません。(「さわかみファンドだけでいい」、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドだけでいい」とかなら別ですが)
投資信託マニアともなれば、特定のファンドのために口座を開くこともあるでしょう。しかし、一般の人は銀行口座のある銀行で投資信託を購入したりもするように、口座開設すること自体が一つの大きなハードルになっています。
そういう意味で、大手ネット証券などで購入できるひふみプラスは一般の人にとってはひふみ投信より買いやすくなっており、その結果が純資産総額に現れているのではないでしょうか。
レオス・キャピタルワークスのひふみ投信で直販をやりつつ、ひふみプラスで外販をやるというのはうまくハマっているようです。