記事

キラキラネーム 規制すべきとまでは思わないが、親の品格が問われる

キラキラネームが弁護士ドットコムで取り上げられ、ちょっとした話題になっているようです。
キラキラネーム1位は「皇帝(しいざあ)」 難読な「読みがな」法律で禁止できるか?」(弁護士ドットコム)」

 先般、夫婦別姓の是非について最高裁判決が出され、夫婦同姓の強要が合憲とされましたが、ここで問われていたのは、苗字の持つアイデンティティです。
 日常生活の不便はもとかく、今までその「苗字」で生きてきたのに、何故、結婚を機に苗字を変更させられるのかということが根本的な問題として問われていたのですが、最高裁は、その点は見事に切って捨てました。
 名前というものは、その人にとって人格の体現でもあるわけです。

 名前がそのようなものであるとき、キラキラネームについてどのように考えるべきなのか。
 弁護士ドットコムでも取り上げたものは架空のもののようです。
キラキラネーム2015年のランキング、1位は「皇帝」 何と読むの?

このようなキラキラネームには程度の差こそあれ、他人からみて違和感があるものもあり、その子のためを思って命名されたのか、その点に大いに疑問があり、度を超すようなものは規制せよ、という声が少なからずあるからだと思います。

 この問題の先例は、「悪魔」くんです。
 1993年に起きた事件でしたが、子に「悪魔」と名付けて出生届を出したところ不受理とされた事件です。
 時の法務大臣は三日月明氏(民訴法学者)でしたが、国会で権利の濫用に当たるのではないかと答弁していました。
 結局、この両親は、別の名で出生届を出し直していましたが、この父親、母親の言い分が非常に不快なものでした。
 親は少なからず、子に対してエゴがあるんだ、だったら徹底してエゴでもいいじゃないかというものでした。
 子に対するエゴって、子は優秀になってほしいから「優」や「秀」の漢字を使うとか、出世してくれとかいう意味で「一」と名付けてみたりとか、それをある種の「エゴ」と言っているだけであって、あくまでそれは親バカのような「エゴ」です。
 しかし、この両親の場合のエゴは、自分が有名になりたいとか、子に対する押しつけのエゴでしかなく、まさに文字通りの親のエゴでした。
 この父親は後に別の騒動を起こしていましたが、この親にしてこの命名だったのかと、とても合点がいったことが思い起こされました。

 さて、今回のキラキラネームは、「悪魔」くんとは、同次元ではありません。
 「悪魔」はそれ自体で明らかに異常なのですが、キラキラネームは、通常の漢字ネームかはら外れ、しかも、読み方が特異なものです。
 出生届は、以下のようにふりがなを振るようにはなっていますが、戸籍そのものはふりがなは記載されません。
リンク先を見る

 住民票ですが、以前、札幌市の住民票では読み方が記載されていましたが、今では記載されておらず、私が見る限り、記載されていないのが一般的と思われます。

 キラキラネームは、全く読めないのですが、同じ漢字でも違う読み方をする場合も「読めない」ということになり、人名は読み方は、常に確認が必要となります。
 だからキラキラネームがいいかと言われれば、やはり私も違和感があります。
 なぜなら、キラキラネームは絶対に読めないものだからです。
 以前の私の体験になりますが、そのようなキラキラネームに遭遇したとき、その母親に「読めないですね~」と言ったら、得意顔をされ、閉口しました。別に褒めたわけではないのですが、「読めない」ことに何らかの優越感に浸っているようでした。
 私は、やはりここに違和感の第一があるように思いました。
 まさに親のエゴというか、自己満足なのです。

 以前、高学歴の家庭では女の子の名前には、未だに「子」がつく割合が高いという調査記事を読んだとき、正直、なるほどとなと思いました。
 検索でみつからなかったのですが、この記事も同趣旨かと思います。
親の知性と子供の名前に関連はあるか?」(読売発言小町)
「こんなこと言ったら失礼だけど、都心の病院と比べて、親の質が違う。
身なりとか言葉遣いとか。もちろん全部じゃないけど。
あと、子供の名前も、読めないのが多すぎると思う。
ヤンキー色が強いと言ったらいいのかな~」と言っていたとのこと。


 読めない漢字、奇抜な読み方など、それが他の人たちからみて、どのような印象を受けるのかということは大事なことだと思います。
 特に奇抜であればあるほど、やはり違和感しかなく、その親は一体、どのようなつもりで名付けたんだろうと、やはりエゴ丸出しにしか感じないわけです。
 幼児の髪の毛を金髪にしてしまったりする親も最低の虐待ですが、そのような子に関わると、何かあった場合、その親からの言い掛かりをつけられることをどうしても危惧してしまいます。
子どもの髪型の問題

 命名や髪型など、それが本当に子のために行われているのかが問われているのですから、どうみてもペット扱いにしか見えないような名前は虐待の部類に入ると言わざるを得ません。

 もっとも法律による規制は線引きも難しく、困難な問題があります。親の命名権を尊重するからというよりも規制のあり方そのものが困難であるということです。
 親の命名権と言ってみても、あくまで子のためのものですから、そこをはき違えてはなりません。
 親のエゴが許されないのも、「権」とは言いながら、あくまで名付け親になれるという意味合いのものでしかなく、あくまで子のためものであることを自覚する必要があります。
 キラキラネームは、その自覚の欠如が生み出した産物ともいえ、規制そのものではなく、社会の中で、それが間違っているということを共通認識にすべきことと思います。

あわせて読みたい

「キラキラネーム」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    韓国も低空飛行実施 呆れた批判

    tenten99

  2. 2

    軍服を着なかった今上天皇の意味

    毒蝮三太夫

  3. 3

    よしのり氏 文春はNGT運営に忖度

    小林よしのり

  4. 4

    全裸レストランが失敗する理由

    東龍

  5. 5

    韓国が隠したい北朝鮮の密漁援助

    SmartFLASH

  6. 6

    韓国国防の嘘を世界に発信すべき

    赤池 まさあき

  7. 7

    恋愛禁止の崩壊が招いたNGT事件

    小林よしのり

  8. 8

    世界が批判 保釈認めぬ人質司法

    高野隆

  9. 9

    交渉拒む韓国 反撃するしかない?

    MAG2 NEWS

  10. 10

    しまむら不振 ZOZOの一強確立か

    MAG2 NEWS

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。