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再婚禁止も父子推定も子どもの立場で考えたい

子どもにとっては父親と母親の関係がいつまでも円満で、いつまでも幸せであって欲しいはずだ。
しかし、現実には父親と母親がいつまでも円満で、いつまでも幸せである、ということは滅多にない。
不幸せな結婚生活というのは確かにある。
子どもの立場を一番に尊重すべきである、とは言っても、だからと言って父親と母親に対し不幸な結婚生活をそのまま続けていろとなどは要求できない。

人はそれぞれに幸せになる権利があるのだから、子どものために自分が幸せになる権利を放棄しろ、などとはとても言えない。

親も幸せになり、かつ、子どもも幸せになる道を探らなければならない。
容易なことではないと思うが、基本はこれに尽きる。

夫婦別姓問題を考える時の基本も同じだと思う。

最近は子どもを産み育てることを忌避あるいは敬遠する人たちがいるようだが、子どもを作らない夫婦が別姓だろうが同姓だろうが、それはご本人たちの自由というものだろう。
それこそ婚姻届けを出そうが出すまいが、ご本人のご自由に、というところだ。
選択的夫婦別姓制度は、こういう方々には歓迎されるだろう。
法律上は正式の夫婦として認められたいが、夫婦それぞれに旧姓で通したい、と言われれば、これをどうしても駄目だと言わなければならないほどの理由はない。
夫婦が同姓であることのメリットとデメリットを勘案して、出来るだけデメリットの少ない方を選ぶというのは決して悪いことではない。

問題が生じるのは、子どもが誕生した時のことだ。

姓は一つしか選べない、ということにすると、夫婦別姓の夫婦から生まれた子どもは夫婦のいずれかの姓を名乗ることになり、親と子どもの姓が異なることになり、対外的には一見して親子とは分からなくなる。
それでもいいのかしら、という問題だ。

多分慣れてしまえばいいだけのことだろうが、そんなに簡単に社会が慣れるとは思えないから、ある程度の社会的混乱は免れないことになる。

わざわざそういう混乱を好む人はいないだろうから、まあ勝手にしておいたら、という気もしないではないが、将来子どもたちが大変な迷惑を蒙ることになるのであれば、そうそう簡単に皆さんのご自由に、とは言えなくなる。
結婚のときは夫婦別姓でもいいが、子どもが生まれたら夫婦も親子も同姓にしなければならない、というくらいのルールがほどほどだろうか。
まあ、このあたりのことは、国会でおいおい議論をして、国民の大多数が納得できるようなルールに変えた方がいいだろう。
それこそ、国民投票に付してもいいような話である。

さて、再婚禁止法制はどうだろうか。

私は、女性にだけ再婚禁止期間を設けるのは基本的によくないと思っている。
どう見たって男女平等原則に違反している。
不幸な婚姻生活を解消して、一日も早く幸せになりたいという権利を否定すべき理由はない。

誰にだって幸せになる権利はある。
再婚したからと言って必ずしも幸せになるとは限らないのだが、だからと言って再婚を禁止しなければならないほどの理由はない、というのが私の基本的な理解である。

まあ、何と言うことを。
結婚生活をそんなに軽く考えていいのか。
それでは、離婚を助長することになるのではないか。
これでは家庭崩壊が進む一方ではないか、などといった非難が伝統保守の皆さんから湧き上がってきそうな予感がするが、とりあえず問題提起だけしておく。

皆さんのご自由な意見をお寄せいただければ幸いである。
よろしく。

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