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インドのITアウトソーシング業界に暗雲?

未だ正体が掴めていないのですが、最近、インドのITアウトソーシング業界の見通しが何かおかしいと感じます。

先ずITアウトソーシング関連株は下げ基調です。

最初のチャートがインフォシス(INFY)。
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(出典:ストックチャーツ)

次がウィプロ(WIT)。
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(出典:ストックチャーツ)

もちろんITアウトソーシングに限らず、インド株全般が下がっているということが先ず指摘できます。

しかしITアウトソーシングに限って言えばオバマ政権の保護主義的なIT政策が最近のインドのITアウトソーシング株の不人気に関係しているという意見もあります。

オバマ政権はお給料の高い、良い仕事を外国人に奪われないためにH1BならびにL-1ビザの申請フィーをこれまでの320ドルから2000ドルに引き上げ、景気刺激策(=所謂、オバマ・ブロードバンド構想など)の実施に際してメイド・イン・アメリカを優先する方針をとっています。

それらの国内雇用を優先する各種インセンティブが影響しているのかどうかわかりませんが、会計コンサルタント、BDOが昨日発表した「BDOテクノロジー・アウトルック調査」では聞き取り調査の対象となった米国のハイテク企業100社の財務部長のうち、現在、ITアウトソーシングを使っていない企業の大半が「外国へのアウトソーシングではなく、先ず国内でのアウトソーシングを検討する」と答えているのだそうです。

さて、これはメディアでは指摘されていない事ですが、僕の考えではクラウド・コンピューティングの流行もインドのITアウトソーシング企業のビジネス機会を一部奪う結果になるのではないかと思います。

例えばセールスフォース・ドットコムの「チャター」に代表されるアプリケーションはアウトソーシングよりコラボレーションを強調することでヘルプデスクやコールセンターの必要性を低下させますし、iPhoneアプリなどを使ったソリューションは大規模なエンタープライズ・ソフトウエアそのものを「恐竜化」させます。

インドのITアウトソーシング企業はそのような大規模ソフトウエアのインプリメンテーションで喰っている部分が大きいので、このクラウドへのシフトは新たな脅威となる気がするのです。

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