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アングル:米利上げ、豪・NZ中銀が期待する通貨安効果は不透明

[シドニー/ウェリントン 17日 ロイター] - オーストラリアやニュージーランドの中央銀行は、約10年ぶりの米利上げ決定を歓迎し、なお高水準にある自国通貨の下落につながることに期待を寄せているだろう。しかし、金利正常化に向けた小さな一歩が米ドル相場を支援し、豪ドルとニュージーランドドルに下げ圧力を与えるのに十分かどうかはまだ不透明だ。

オーストラリア準備銀行(RBA)とニュージーランド準備銀行(RBNZ)はすでに政策金利を過去最低水準に引き下げており、住宅市場の過熱を助長するとの懸念から追加利下げに消極的だ。

両中銀は利下げの代わりに自国通貨安によって経済を支援したい意向で、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが豪ドル、ニュージーランドドルの下落につながることを期待している。

豪コモンウェルス銀行のチーフエコノミスト、マイケル・ブライス氏は「私が懸念するのは、FRBがいつ利上げするかの議論にわれわれが一年を費やしてきたことだ。つまり多くの点で、通貨動向にはすでに織り込まれている」と指摘した。

実際、利上げ決定を受けた米ドルの上昇は小幅にとどまった。投資家は、米ドルのロングポジションを早期に再構築することに消極的とみられる。

豪ドル<AUD=D4>とニュージーランドドル<NZD=D4>は今四半期にすでに大幅に反発しており、約6年ぶりの安値水準から切り返している。

結局のところ両中銀は、自国通貨を押し下げ、鉄鉱石や乳製品といったコモディティ価格の大幅下落による影響を軽減するため、追加の政策措置を迫られそうだ。

少なくとも、過去最低水準の金利をより長期にわたって維持することが必要とみられる。

ニュージーランドの2.5%の政策金利は先進国の中では依然として最も高い水準。世界各国の金利がゼロ付近やマイナスという状況下で、高利回りを求める投資家にとってはオーストラリアの2.0%も非常に魅力的な水準だ。

豪中銀のスティーブンス総裁は、オーストラリアの資産に対する海外からの需要は依然強いと指摘する。

今週の新聞インタビューで、総裁は「FRBの政策正常化に向けた動きで状況が変わるかどうか分からないが、これまでのところ、かなり幅広い海外投資家からこれらの資産への旺盛な需要が見られている」と述べた。

総裁は商品価格の下落に伴い、豪ドルが一段と値下がりすることになお期待を寄せている。

(Ian Chua記者、Rebecca Howard記者 翻訳:佐藤久仁子 編集:佐々木美和)

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