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中国人民銀は緩やかな元安容認、急落時は介入も辞さず=関係筋

[北京 15日 ロイター] - 中国の市場関係者の間では、中国人民銀行(中央銀行)がオフショア市場での人民元急落に備えており、オフショアとオンショアの相場のかい離が不安定になった場合は通貨介入の用意もあるとの見方が広がっている。

政府の内部関係者によると、人民銀は元の対ドル相場の急落は望んでいないものの、緩やかな下落は容認しているもよう。

政府シンクタンクの上級エコノミストは「米連邦準備理事会(FRB)による利上げは元にとって大きな下押し材料となる。下方圧力を弱めるには、元の段階的な下落を容認するのが適切だ」とみている。

ただ人民銀は8月に2%の元切り下げを実施したが、不意な急落の可能性は捨てきれないとも指摘。「元の急落は人民銀の望むところではない。通貨急落は資金流出と財政危機のリスクを招くため、そうなれば人民銀は介入に踏み切るだろう」との見方を示した。

政策立案者への助言を担当している別の著名エコノミストは「政府には元相場をコントロールするさまざまな手段がある」とし、「オンショア、オフショアにかかわらず、元の大幅な変動を食い止めるため通貨介入を行うだろう」と話した。

一方、商務省の関係者は「人民元指数を用いて、元がドルを除く対主要通貨で上昇してきたことを示すべきだ」と指摘。「元相場がドル、ユーロ、円に対して均衡が取れていることを認識すべき」とも述べた。

オフショア人民元は今月だけで2%下落しており、オンショアとかい離していることについて、あるシンクタンク関係者は「持続可能ではない」と指摘し、資金流出につながると警告した。

国際通貨基金(IMF)は11月末、特別引き出し権(SDR)構成通貨に元を加えることを承認したばかりで、相場のかい離は中国政府にとって政治的な頭痛の種となっている。IMFの決定前、人民銀はかい離を最小限にするため介入を行っていた。

コメルツ銀行(シンガポール)の中国エコノミスト、Zhou Hao氏は「両相場のスプレッドが拡大しすぎれば、2つの通貨を持つようなものであり、中国は信頼を失うだろう」との懸念を示した。

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